乳腺腺維腺腫1 ページ1
和サイド
最近Aの様子がおかしい。
何か悩み事があるのかな？
心ここにあらずっていう感じのときが多いんだよね。
なんとなくお兄ちゃんとしての勘。
こういう勘はだいたい当たってる。
だからここ数日それとなく注意して見てる。
いつも通り仕事に行って、トモ君が夜勤のときはうちに泊まりに来て、晩御飯一緒に食べてってしてるんだけど、なんとなーく様子がおかしい。
うまく言えないけど。
でも食欲もあるし顔色も悪くないし特に疲れた感じでもない。
何か仕事で悩み事とかあるのかな。
今まで一度もそんな話聞いたことないけど、そりゃ悩みやストレスのひとつやふたつ皆あるよね。トモ君と話したりして解決できてたら良いけど。
今日も晩御飯のあとお風呂入ってくるねって。
かれこれ30分以上も前の話。
翔「ちょっとAの風呂長すぎない？この暑い中あんまり長風呂するとのぼせちゃうよ。」
「長いよね30分は経ってるよ。」
翔「ちょっと様子見てくるわ。もし倒れてたら一気に脱水起こして熱中症になっちゃう。」
「翔兄、勝手にドア開けないでちゃんと外から声かけるんだよ。」
翔「当たり前だろー。そんなこと言われなくてもわかってるよ。」
いや翔兄のことだから遠慮なくドア開けたりしそうなんだもん。
立ち上がってドアに向かって歩いていたら、あ、Aだ。
「あ、A。お風呂長いから心配してたところ。」
翔「ほっぺたまっかっかじゃん。夏にあんまり長いこと風呂入ってると身体に良くないよ。ほらソファ座って。気分悪かったりしない？」
確かに赤い顔してる。
見てるこっちが汗かいちゃいそう。
「スポドリ飲んだ方がいいね。」
すでに翔兄が冷蔵庫からペットボトル取り出してAに渡していた。
A「ありがとう。」
そう一言だけ言ってゴクゴクと飲んでいる。
「仕事最近忙しいの？」
やっぱりいつもの元気さがないと思いそれとなく聞いてみる。
翔「え？そうなの？A仕事忙しいの？無理したらだめだよー。」
相変わらず一人で大慌てな翔兄。
俺はAのこと知りたいのに...笑。
A「ん？そんなことないよ。」
そう答えているAの横顔がやっぱり何か心配事があるように見えて仕方ない。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年8月28日 21時
