ぐずぐず和11 ページ47
智サイド
結局リビングで皆で雑魚寝した僕たち。
たまーにね、いやわりとしょっちゅうかな、誰か具合悪いと皆で一緒に寝ようか〜ってなって。
リビングが一番広いし。もし寝てる間に何かあっても人数多いほうが対応もできるし。
でもそんな心配は無用で無事に何事もなく朝を迎えられた。
一番乗りだ！と思ったのに、潤がすでにキッチンに立って朝ごはんの用意をしてくれている。
いったい潤て男はどこまで完璧なんだろう...
本当に僕の弟？って思うくらいしっかりしてる。
長男の僕がわりとぽわーんとしてるからしっかりしなきゃ！って反面教師みたいに思ってるのかな。
ぼーっとキッチンのほう眺めてると気づいたみたい。
潤「おはよー智兄。コーヒー今淹れる？そうか後からにする？」
「あ、おはよう。コーヒーお願いします。」
潤「了解。そろそろみんな起こしてくれる？和兄も病院連れて行くでしょ？」
「うん。とりあえず朝まで眠れて良かったよ。今見た感じもそんな辛そうじゃないし。」
潤「そうだね。でも念のため検査したほうが良いんだよね？」
「うん、翔に任せようと思ってる。」
潤「なら安心だね。和兄もそれなら素直に言うこと聞くだろうし。何より翔兄も甘えん坊できるから嬉しいはず。」
そうだよね。
大好きな翔が側にいてくれるだけできっと回復も早いはずだよね。
「翔、雅、起きてくださーい。朝でっすよー。」
軽く肩トントンと叩いただけなのにすぐに目を覚ました2人。さすがだね。
翔「あ、もう朝なの？おはよー。てことは和ちゃんと眠れたんだ良かった。」
起きてすぐに和の心配する翔。優しい頼りになるお兄ちゃんだね。
雅「おはよう。うわ！やばいやばい！俺もう行かなくちゃ！！」
飛び起きるなりリビングから出て行った雅。
その慌しさと音で和まで目覚ましちゃった。
「おはよう和。具合どう？」
和「んぅー？だいじょうぶだよ。」
まだ半分寝てますって顔とぴょこぴょこ跳ねてる毛が可愛い。
潤「雅兄コーヒーくらいは飲んでいくかな？」
翔「多分すんごい勢いで下りてきて潤コーヒーコーヒー！って叫んで、慌ててすすってあっちーー！てまた叫んでパン咥えて走って出て行くと思うよ。」
ドンドンと階段下りてくる大きな足音が聞こえてきた。
雅「潤、コーヒーコーヒーー！！」
予想通り。大急ぎでマグカップを潤から受け取る。
雅「あっちぃぃぃーーー！ごちそうさまーーーいってきまーーーーす！」
食パン引っつかんで出て行った...笑。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
