兄達と旦那さんはスーパードクターズ 26 (ページ44)

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ぐずぐず和8 ページ44

雅サイド

「どうする？病院連れて行く？」

もしかしたら軽度の気胸起こしてるかもしれないし。
まあそうだとしても安静と痛みと咳のコントロールくらいしかできないけど。

翔「和？咳すると胸が痛いの？呼吸は苦しい？」

背中を少し強めにさすってあげると少し咳は落ち着いてきた。

和「だ、だいじょぶ...」

答えにあんまりなってない。

「パルスオキシメーターあったっけ？」

翔「どうだろ？ドクターズバッグの中あさったら出てくるかもだけど。俺は持ってないな。左肺はしっかりエア入ってるよ。右も若干音悪いかなっていう程度だけど。でも本人が辛いなら病院で点滴に鎮痛剤入れて酸素流してあげたほうが良い。」

「ちょっと探してくる。」

部屋を出て2階に駆け上る。
まず和兄の部屋を覗く。だいたいドクターズバッグは和兄か翔兄の部屋に置いてあるからね。

あったあった。
とりあえずバッグを持って1階に下りようと階段に足をかけたとき潤に呼ばれた。

潤「和兄どうかしたの？」

「咳出てきてね、少しは落ち着いたんだけど。翔兄が若干だけど呼吸音減弱してるっていうから。」

潤「病院連れて行くなら俺行くよ。雅兄明日長いオペあるんでしょ？」

「ありがとう。でも今のところ大丈夫そう。パルスオキシメーターないかなと思ってさ。」

潤「呼吸困難起こしてるの？」

急に心配そうな顔になった潤。ごめんごめんびっくりさせちゃった。

「大丈夫だよ、少なくとも理学的にはね。」

階段を下りると潤も一緒についてきた。そりゃそのまま、そっかって部屋に戻るわけないか。

リビングに戻るとソファに和兄と翔兄が並んで座ってた。
翔兄の肩にコテンと頭乗っけてる和兄を背中を撫でてやっている。

潤「大丈夫なの？」

翔「少し落ち着いたかな。パルスオキシメーターあった？」

すっかり忘れてた！

「あ、ちょっと待ってね。今見てみる。」

バッグ開けると中ごちゃごちゃ...
最後に使ったのが翔兄だとね、仕方ない、いつもこうなる。

潤「すごいぐちゃぐちゃだね。最後に使ったの翔兄でしょー！もう！いっつもそうなんだから。しかもごみまで入ってるんだよ、空のアンプルとか針のキャップとか。」

確かに、潤の言うとおり。早速ごみが出てきたよ。

翔「ごめんってー。だってバッグ必要なときって緊急のときだからそのとき過ぎるとなんか安心しちゃってさ。」

どんな言い訳してるのよ。