ぐずぐず和4 ページ40
和サイド
一度出るとなかなか止まらない咳。
コホコホコホ
コンコンコン
潤「お茶飲んだほうが良いんじゃない和兄？」
テーブルの方から聞こえてくる潤の声。
「コッホ、ケッホ、平気、ケッホ だもん。」
説得力ないね...
翔「一度体起こしたほうが良いよ和。」
そういいながら近づいてきた翔兄。
翔「潤、ぬるめのお茶お願い。大丈夫か和？一旦身体起こそうな。」
よいしょっと支えてくれて翔兄の身体にもたれかかるようにしてくれた。
潤「はいどうぞ。ゆっくり飲んでね、むせたら余計しんどくなっちゃうから。」
いまだにケホケホと出る咳に愛想が尽きそうだ。
雅「風邪の引き始めかな？もう一度熱測ろうか？念のために。」
次から次へとまた皆集まってくる。
潤からコップを受け取りお茶をゆっくりゆっくり飲んでる途中に耳に体温計が挿し込まれる。
翔「熱ある？」
雅「36度8分。」
智「微妙だねー。これから上がるかもしれないし。とりあえず水分たくさん取って様子見かな。喉痛いとかお腹の調子悪いとかない？」
両隣に翔兄と智兄、目の前には雅と潤が座ってる。
「寝るのぉー！平気だもん。」
翔「眠たいのね？わかったわかった。じゃ寝んねして良いからその前に念のため胸の音だけ聞いておこうな。後からコンコン酷くなって苦しくなったら嫌でしょ？ゆっくり寝んねできなくなっちゃうから。わかったね？」
やだなぁー。
「うーーやぁー。寝るぅー。」
智「そんなイヤイヤしないで翔に診てもらおうよ和。後からしんどいしんどいなったら病院行くことになっちゃうかもよ。そしたら知らない先生かもよ？」
そんなのもっと嫌だー。
目の前に座ってた潤が戸棚から聴診器を持ってきて翔兄に手渡している。
すると隣に座ってる智兄に服をガバッと上まで捲くり上げられた。
急なことでびっくして暴れようとしても押さえつけられちゃって。
「やーーやーー離してぇ〜。」
翔「ちょっとちょっとそんな暴れないで和。どしたのー？すぐでしょ？」
智「じゃ抱っこしてあげよう。ほらこっちおいで。」
智兄が両手広げてくれたのでそのまま抱きつく。
ぎゅーってしてくれて背中トントン心地よい。
智「ちょっとお洋服上まで捲くるよ和。寒くないでしょ？すぐだから大人しくしてられる？」
翔「やっぱり抱っこ効果ってすごいね。あっという間に大人しくなったよ。」
背中にピトピトと冷たい聴診器が当てられる。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
