兄達と旦那さんはスーパードクターズ 26 (ページ13)

今日:3 hit、昨日:44 hit、合計:1,294,991 hit

どうなっちゃうの?1 ページ13

翔サイド

「どういうこと？ちゃんとわかるように説明してくれる潤？」

智「翔、そんな怖い顔で言わないの。潤だけの責任じゃないないんだよ。僕たち兄弟のことなんだから。」

救急の処置室。
シャウカステンには数枚のMRI画像。

雅はオペに入ってるからいない。

和「確かにここ数ヶ月忙しくてなかなか兄弟の時間てちゃんと過ごせてなかったもんね。」

智「思い返せばしんどそうにしてるなって思ったこともあったけど、聞き出してあげる時間とらなかったよ僕だって。」

「まぁそれは俺も心あたりあるけど...でも、潤がちゃんと診ててくれてると思ったから。」

智「だから、そうやって潤1人の責任みたいな言い方しないの、翔。」

「そんなこと言ったって潤の専門分野だしAだってちゃっと潤には話してるって思ってたんだもん。で、ちゃんとAのこと診察したの？」

ベッドの上で点滴につながれて眠っているA。
青白い顔が心配だけど、さっきまでの痛みに苦しんでる顔よりは安らかに見える。

和「翔にぃ、あんまりそうやって潤、潤って言わないでさ。これからどうするか皆で考えようよ。」

和までえらそうに。
なんか俺が悪いみたいじゃん。

「俺はただ潤に聞いてるんだよ。ここ数ヶ月Aの状態がどうだったのかって。」

智「顔、怖いよ翔。眉間にしわ寄せて。その腕組も。」

MRI画像ちゃんと見ようと思ったら俺は眉間にしわがよるんだよ。

潤の方に顔を向けてハッとした。

潤「いや、ほんとに...ごめん。面目ない。俺が専門だからって皆Aのこと任せてくれてたのに...ごめんなさい。」

そう言った潤の顔色は悪い。

和「潤が謝ることじゃないよ、ねぇ智兄？」

智「そうだよ。これはお兄ちゃんとして僕たち皆の責任。仕事が忙しいとか、疲れてるとか、いろんな言い訳並べても結局誰もAのSOSに気づいてなかったわけだし。Aが言い出しにくい雰囲気作ってしまってたのかもしれない。」

潤は俯いたまま申し訳なさそうな顔をしている。

「で、謝らなくていいからさ、ここ数ヶ月のAの生理の状態話してくれる？」

少し優しいトーンで話したつもりなのに智兄が俺のこと少しにらみつけた。

潤「それが...ちゃんと話しせずに薬だけ...」

「はぁ？毎月ただ薬だけ渡してたの？鎮痛剤渡してただけってこと？」

潤だけの責任にするつもりはないけど、話も聞かず診察もせず薬だけ渡してたっていうのはいただけない。それはダメだよ潤。