手足口病(潤)6 ページ6
潤サイド
体はだるくてしんどいから眠りたいのに痛みと熱のせいで...
寝返り打ちたくないのに、極力動きたくないのに、じっとしてるのもしんどくてついつい動いてしまい。その結果また体力が奪われ体が余計に重くなる。
翔「あんまり動いたらしんどくなっちゃうからさ、潤。目閉じて寝んねしなさい。」
できたら俺だって寝たいのに...
「寝れないもん。痛いのぉー。痛いの痛いの飛んで行けしてぇ。」
和「急に薬も効いてこないだろうしなぁー。」
雅「もうちょっと強い鎮痛剤使う？座薬あるよ。」
「なでなでしてーー。」
座薬なんてとんでもないよ...
なんて酷いこと言うんだ、雅兄は。
翔「わかったわかった。なでなでしてあげるから寝んねしような。電気消しちゃって。」
和「了解。今夜は交代で様子見しようか。」
翔「俺が付き添うよ。もし病院連れて行くことなったら起こすと思うけど和と雅は休んでいいよ。」
「なでなでーーー。」
雅「じゃ今夜は翔兄のこと独り占めできるね潤。翔兄、早くなでなでしてあげないと潤くん泣いちゃうよ。」
翔「はいはい、なでなでね。どこなでなでしたら良いの？」
部屋の電気が消され和兄と雅兄が出て行った。
「ぜーんぶなでなでー。痛いのぉ..」
翔「わかったわかった。じゃ背中からなでなでね。潤はお目目閉じて寝んねしてるんだよ。」
背中に翔兄の手が当てられてゆっくりゆっくりさすってくれる。
翔「急にこれだけ熱出たら体中ぜーんぶ痛いよなーかわいそうに。少しでも熱が下がれば良いんだけどなー。ちゃんとお目目閉じてる？」
「うん。でもね、痛いのぜーんぶ。お手手も痒いの。」
翔「お手手痒くなってきちゃった？掻いたらだめだよ、潤。お手手こっち貸して、つないでおこうな。」
ポカポカ熱い手がウズウズして痒くなってきた...
いつまで続んだろう、この熱、痛み、痒み...
よし頑張って寝ようと思い目を閉じる。
背中さすってくれてる翔兄の手がとっても心地よい。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
