兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ36)

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風邪ひき潤くん2 ページ36

潤サイド

風邪ひいちゃったのかな？

そうか疲れかな？

昨日から熱と腹痛に苦しんでる雅兄のこと見てるからなんかこっちまでしんどい感じしてるのかな？

しかも雅兄が寝てるベッドの横に椅子を並べて無理やり眠ったからから体もなんとなく重たい。

まさーじゅーん、と呼ぶ声が聞こえた。
カーテンがサッと開かれてふんわり優しい笑顔の智兄が立っていた。

智「あ、まだ雅寝てるのね。良かった、痛み落ち着いてるみたいで。潤、ずっと雅についてあげてるんだって、ありがとうね。お誕生日おめでとう。一日遅くなっちゃったけど。」

そうだった、誕生日だ。昨日。すっかり忘れてた...

智「翔が突然悲鳴あげるから何事かと思ったら、潤の誕生日のことすっかり忘れてたぁーって大慌てしてたよ。」

「俺も忘れた...はは。ケホケッホ。」

智「大丈夫？風邪ひいちゃった？」

「ん？大丈夫。またひとつ年取ったと思ったら急に体のあっちこっちがね...」

なんか変な言い訳みたいになっちゃったかな。

智「一番若い潤が言わないでよー。僕がおじいちゃんみたいになっちゃう。雅が元気になったらみんなでご飯行こうねって翔が言ってたよ。」

「うん。雅兄大丈夫なの？入院なるんでしょ？」

スヤスヤ心地よさそうに眠ってる雅を見るとそこまで心配しないでも大丈夫そうなので一安心。
そっとタオルケットの下から手を入れて細い手首に触れる。

智「念のためね。ちょっと炎症反応高いのが気になるから。でも熱もそんな高熱じゃなさそうだし、この分だと今のところ痛みも落ち着いてるみたいだから大丈夫たと思うよ。」

「そっか。そろそろ俺行かないと外来始まっちゃうや。」

椅子から立ち上がり軽くストレッチをする。さすがに椅子で寝ちゃうとあっちこっち痛いな...

智「ありがとうね潤。雅のことは僕がちゃんと面倒見るから安心してね。潤は大丈夫？ちょっと疲れてそうな顔してるけど？」

「ここで寝ちゃったからね。シャワーしたらすっきりすると思う。」

とは言ったもののやっぱりなんとなくだるい。
濃いめのコーヒー飲めば頭も冴えるかな。

智「そう？なら良いけど。無理しないでよー。具合悪くなったらすぐに和でも翔でも良いから連絡しなさいね。僕も当直明けだけどこのまま雅連れて消化器の病棟にあがるし。」

「うん、ありがと。じゃいってきまーす。」

救急センターから出て廊下を急ぎ足で歩いてるんだけどいまいち本調子じゃないのが自分でも感じてる。