肺炎(翔)10 ページ23
和サイド
ベッドサイドに椅子を3つ並べて横になってるとついウトウトしてしまった。
雅「和兄、そんなとこで寝てると風邪引いちゃうよ、起きて。」
当直明けなのに爽やかな元気いっぱいの笑顔が向けられている。
「当直お疲れ様。」
雅「和兄も一晩中ずっと翔兄につきっきりでしょ？で、容態はどんな感じ？」
「まぁ軽度から中程度の肺炎だからそんなに心配はいらないんだけど、咳のたびに肋骨にひびくみたい。」
翔兄はまだぐっすり眠ってくれている。良かった。
雅「まぁ安静にしてひっつくの待つしかないもんねー、こればっかりは。咳がなるべく出ないようにしてあげるのが一番大事ってことだよね。」
「うん。だからなるべく目を覚まさないで欲しいんだよねー。起きたら絶対に咳出ちゃうもん。」
雅「だね。和兄お腹空いてない？何か買ってくるよ。翔兄は経口で水分とか摂らないほうが良い感じなの？むせちゃう？」
「コーヒー買ってきてくれる？翔兄も本人の食欲次第だけどむせたら悲惨だと思うな。」
雅との話し声が少し大きかったのか翔兄が目を覚ましちゃった...
翔「ん？んぅ？雅？」
目が覚めたと思ったらすぐに手をマスクに持っていき外そうとする。
雅「おはよー翔兄。これは外したらだめだよー。咳コンコンでちゃって苦しくなっちゃうからね。ちょっと話し声大きかった？眠たかったらまた寝んねしたら良いよ。」
翔「ケホケホ...ゴッホ。」
やっぱり咳出ちゃうなぁー。
「咳出ちゃうねー。胸痛くない？雅がね何か飲み物買ってこようかって言ってくれてるけどどうする？」
翔「んん...ゲホゲホ..ふぇ〜ん..ゲホゲホ。痛いのぉー。」
翔兄？まさか泣き出しちゃった？！
雅「あらあら。翔にぃ泣かないで大丈夫だよー。和兄にもしもししてもらってばい菌さんどこかなーって診てもらおうね。それから美味しいジュース買ってきてあげるからねー。」
ほら早くって雅が目で合図してくるので調子を合わせる。
「ばい菌さんどこで悪さしてるのかなー。」
バストバンドを外して胸部を露出させる。
雅「ゆっくり吸ってー吐いてーってしようね。ほら一緒にするよー翔にぃ。すぅーはぁー。そうそう上手。後からちゃんとバストバンド巻いてあげるね。ちょっときつめの方が楽だと思うから。飲み物飲んで落ち着いたら俺がやるわ。」
和「うん、ありがとう。じゃもしもししまーす翔くん。頑張ってスーハーしてくださーい。」
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
