兄達はスーパードクターズ2 (ページ17)

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健康診断1 ページ17

Aサイド

今日学校行くのやだなー。
健康診断があるんだよね。
毎年同じことすんだけど、具合悪くもないのに診察されるのって
なんだか緊張するし、恥ずかしい。

考えただけで今からドキドキしちゃうよー。

とりあえず用意して朝ごはん食べて学校行こうかな。
あんまりのんびりしてると遅刻しちゃうしね。

ベッドから起き上がったときに
一瞬だけ胸がドキっとした気がした。

そんなに健康診断のこと考えて緊張してるのかなー。

1階におりると
智兄が冷蔵庫を開けて牛乳を取り出していて
翔兄がコーヒーを入れていた。

「おはよー。智兄、ヨーグルト取ってくれるー？
翔兄、ついでに私にもコーヒー入れてくださーい。
お砂糖なしで牛乳は多めに入れてね。」

智「おはよーA、ヨーグルトイチゴと桃どっち？
あ、イチゴ嫌いだったね、じゃーはい、桃どうぞ。」

そういって桃のヨーグルトをスプーンと一緒に渡してくれた。

翔「今日は珍しくワンピースじゃないんだねA。
最近、学校行くときワンピース着てること多いのに」

淹れたての香ばしいかおりのするコーヒーを
テーブルに置きながら翔兄が言った。

「だって健康診断あるんだもん。
ワンピースだと下から全部服を捲くり上げさせられるって聞いて。
そんなんやだよ、知らないおっさんの前でそんな格好させられるの」

智「最近の若い子たちは怖いねー。
ドクターのことを、知らないおっさんって。
でも確かにスカートの下から全部捲くるのは恥ずかしいよね。
僕だって若い患者さんにそんな格好されたらなんだか変な感じになるな。」

翔「健康診断程度の聴診だったら
服の隙間からちょっと滑り込ませたらできそうだけどね。
わざわざ1人ずつ服捲くってもらってたら時間かかって仕方ないよ。
昔、健康診断バイト行ったけど、あれ、終わるころには耳が痛くて痛くて。
イヤーピースほぼ入れっぱなしでしょ？何百人も診るから」

智「そうだった、そうだった。耳痛かったねー確かに。」

翔兄と智兄が健康診断話で盛り上がってるときに

あ、まただ、一瞬だけ胸がぎゅっと締め付けられるみたいな感覚に襲われた。
反射的に左手を胸に当てたのを翔兄に見られちゃった。

翔「どした、A？」

「健康診断のこと考えるとちょっとドキドキしちゃって。
なんともないから平気。」

すると、翔兄がいきなり胸の部分に手を当てようとしてきた。

「ちょ、ちょ、ちょっと。翔兄の変態！やめてよー。」