兄達はスーパードクターズ (ページ47)

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生理痛4 ページ47

潤サイド

「ただいまー。Aどう調子は？起きてるー？」と
玄関で靴を脱ぎながら2階に向かって大きな声を出す。

返事ないな。まだ寝てるかな。
和兄からモービック飲ませてあるって聞いたから、それでまだ寝てるかもな。

とりあえず2階に上がって様子見るか。

そう思って階段を途中まで上ったときに見えた光景。

トイレのドアは開き放たれ、身体半分ほどが廊下に出てぐったりしているA。
しかもパジャマの下も下着も脱げたままだ。
慌ててかけより、とりあえずAの部屋からタオルケットを取って身体にかけてやる。

「A、A、わかる？聞こえる？」

右手で脈を取りながら、左手で肩を叩きながら数回呼んでみるが反応ない。
完全に気絶してるな。
身体を触るとだいぶ冷え切っている。
いったいいつからこの状態なんだ？

とりあえず脈は問題なさそうだ。部屋に運んで足高くして寝かせよう。

でも1人で運ぶのはちょっと難しそうだな。
気絶してる人間は想像以上に重たくのしかかる。

どうしようかと思っているときに
ガチャっと音がして雅兄が部屋からでてきた。

雅「ちょ、ちょ、ちょっと、どうしたの？！とりあえず部屋運ぼう」

とものすごい勢いで駆け寄ってきて、
Aの身体を持ち上げベッドへ寝かせた。

雅「どういうこと？A具合悪かったの？俺全然知らないんだけど」

びっくりしながらも、打ち付けた身体に怪我がないか丁寧に調べる雅兄。

「昨日から生理で今日は痛みが強いから学校休んだって。和兄から聞いた。
朝、和兄がみたときにオメプラールとモービック飲ませたって。
それでさっき俺が帰ってきたら、あの状態だったってわけ。
多分、痛みと出血で気を失ったんだと思う。」

雅兄に話をしていると、

突然うううーーーん、と唸りだし、お腹を抱え込んで苦しみだしたA。