【ブルーロック】冴くんのにゃんこ。【糸師冴】

cape jasmine ページ6

夕食後。


毛づくろいをしていると、冴くんがソファーに座って、自分の横をぽんぽんとたたく。


来い、ってことだよね。


ソファーに飛び乗ると、そこに丸くなる。


優しくなでられて、眠くなってくる。


飼い猫って、暇かもしれない。


けど、大好きな飼い主さんといたいから、きっと毎日生きていくんだね。


＊＊＊
次の日。


また冴くんを見送って、今日は窓がどこかあかないか調べる……つもりだった。


ガチャ、とドアがあく。


ちらっと見えたのは黒髪。冴くんじゃない。


やばい、不審者……？


とりあえずテーブルの下に隠れて様子を伺う。


猫パンチ練習しとけばよかったなぁ。


「A？いないのか？」


こ、この声は……。


我が推し、




糸師凛！！！


ふらふらとテーブルから出る。


あ……やばい、下まつげ可愛い……(末期)


「どうしたんだよ、お前、元気ねぇな。」


この際なんで冴くんの家に来たのとかそもそもどうやって入ったのとかは気にしない。


マジこの世界線神すぎる……。そして猫好きな凛ちゃんとか普通に好き……。


「うわ、急になつっこくなったな。」


幸せ……。


ゴロゴロ言って凛ちゃんに引っ付く。


「Aは可愛いな。」


あ、あの糸師凛が……私に、可愛いって⁉


糸師兄弟そろっておかしくなってしまったのか？？


と勘違いしそうになるけど今の私は猫だわ。ちょっとショック。

＊＊＊
cape jasmine→クチナシ。花言葉は「とても幸せです」。

gymnaster→←hyacinth

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す