幸せの保証 ページ36
後日。
私たちは結婚式を挙げた。
私とシルクの両親はもちろん、動画にもたびたび登場するいとこ、私の親戚、双方の親友。
もちろん、フィッシャーズの皆も出席している。
純白のドレスを着て、シルクの隣に立ったとき、この上ない幸せを感じた。
シルクが私の方をちらりと見て、微笑んだ。
そして、シルクは小さく「行くか」と呟いた。
今日、この式が終われば、この人とずっと一緒にいられる。
死ぬまで、ずっと、ずっと。
そう考えるとなんだか不思議で壮大な気持ちになって、私の胸はどきどきを速めていった。
『病めるときも、健やかなるときも、永遠の愛を、誓いますか?』
シルク「はい」
「はい」
『それでは、誓いのキスを。』
キスなんてもう何度もしているはずなのに、私はいつも通りでいられなくて、シルクのタキシードをぎゅっと握った。
シルクはそんな私の手首にそっと自分の手を添えて、しっとりとキスをした。
周りから、パチパチと拍手が起こった。
思わずにやけてしまった私を見て、シルクもにやけていた。
シルクの顔は真っ赤だった。
披露宴やその他もろもろが終わった後、私たちは結婚式のプランに込みだったホテルに泊まった。
「はああああつっかれたあああああ」
式の間中、ずっと緊張していた私は、倒れるようにベッドに寝転んだ。
シルク「とてもじゃねーけど、さっきまでドレス着てたお姫様だとは思えねえわ」
するとそんな私に、シルクが辛口な感想を述べる。
なにを、と思ったが、私は式直後のシルクの気持ちを確かめてみることにした。
「でもシルクにとっては?」
シルクは一瞬目を大きくしたが、すぐに自慢げな笑顔になって言った。
シルク「当然お姫様だけど?」
「っ……///」
シルク「なーに照れてんの!」
自分から答えがわかりきっているような話を振ったくせに、赤面する私を見て、シルクは私の頭に手を伸ばした。
そして、愛しそうに目を細める。
しばらくシルクの手の大きさと温もりに目を閉じていると、ドアがコンコン、とノックされた。
「あ、私出るね」
シルク「あ、おう」
ベッドから降りた私の頭に乗っていた手は、名残惜しそうに髪の毛にするりと触れていった。
シルクのそんな可愛いところに微笑む。
扉を開けると、そこに立っていたのはフィッシャーズのメンバー達だった。
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未人(プロフ) - くるるMAさん» おおw早いw頑張ります!w (2018年1月3日 18時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - スマホから!早速買ってもらいました!今年も妄想と更新頑張ってください! (2018年1月3日 16時) (レス) id: cfcd9e6d3d (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 前にやってたやつ的なやつか…リベンジしてみるわ。忙しいのに返信ありがと (2017年12月13日 20時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - くるるMA さん» そうねぇ...やっぱRPGのパロじゃない? (2017年12月12日 19時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - タブレットから。久々に来たら結構更新されててびっくり。全然関係ないんだけど、私が小説を書くならどんな小説がいいと思う? (2017年12月12日 18時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年4月29日 20時