宝物×宝物＝ part３

げんきのもり４ ページ2

丸太を渡り終わった後にあったステージは、こんなものだ。



横に壁があり、そこはボルダリングのようになっている。

しかも極端に数が少ない。

途中から角度が急変し、一番スゴいところはほぼ天井のようだ。


ボルダリングが終わるとその次はバネの上に皿をのせたような場所。

バネは頑丈そうだが、丸太と同様、間隔が広い上に、高低差が激しすぎる。


しかも現在地は高さ10ｍ近い地点なので、かなり怖い。



それが終わらなければ、平らな地は踏めない。




「…これ、女子が来て良かったんだろうか」


シルク「安心しろお前は当てはまんない」


「出た非女子扱い」


シルク「あははははwwwww」





一応下にはネットが張ってあるが、落ちたときにそこが破れたらもう終わりだ。



「だってこれほぼ180度じゃん！ボルダリングじゃないよ、忍者ごっこだよ」


シルク「どっちも壁なんだから同じだろw」



それでは行きたいと思いまーす、とンダホのカメラに向かって言い、シルクは壁の凸に飛び付いた。



シルク「ここはまだね、いけるいける」



蜘蛛のように壁に張り付いて、落ちる気配の全くないシルク。


私だってそこくらいはできるもんねっ




「んじゃ、私も行っきまーす！」



私もカメラに向かって言い、シルクの後に続いた。




やっと半分ほどに差し掛かったとき、右を見るとシルクが天井コースに挑もうとしていた。


ちなみに距離はだいぶ離れている。



「落ちないでねー?」


シルク「はぁーーーい!?」



大声で叫んだつもりが、届いていなかった。



「だから、落ちないでねえーーー!?」


シルク「なぁにっ…うおっ!?」


「えっ！シルクっ!?」




私の呼び掛けに答えようとしたシルクが、落ちた。





…と思ったら、出っ張りに右手をかけてなんとか耐えている。


シルク「あっぶねぇ〜…死ぬかと思ったあ！w」


あはは、とこっちまで少し聞こえてくる大きな笑い声。



「笑い事じゃないからーーーーー!!!!」


シルク「生きてっから大丈夫ーーーーー!!!!」



なんだ聞こえるんじゃん、




っあー…心配して損した。




私は急いで楽な所を終え、シルクに近付く。



「そこからどうすんの？」


シルク「そういうときはね、…ふっ…」



身体を片手でぐっと上げ、すぐさま左手で掴む。


そのまま足もかけて、あっという間にクリアしてしまった。




シルク「どうよ！」


「さっきまで死にかけてた人に言われてもなw」




さぁ、次は私の番だ。

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