宝物×宝物＝ part２ (ページ41)

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新友ページ41

じゃあね、と電話を切った後、後ろからぎゅっと抱き締められた。

「えー、何？どうしたの？w」

シルク「お前がスマホ持ってくから何もできなかった」

「依存症だ」

シルク「違ぇよwメンバー呼ぼうと思ったの。」

ふーん、と返事をして、背後霊を引きずったまま部屋に戻る。

シルク「何話してたんだよ」

「友達できた」

シルク「シカトかよ」

「だから、友達できた。優菜。」

は？と困惑するシルク。

シルク「お前フレンドリー過ぎね？いつか誘拐されんぞ」

「一回されかけた」

シルク「は!?いつだよ!?」

「優さんと居酒屋行くとき待ち合わせしてたら」

シルク「なんで言わねぇの」

「あれ？言ってなかったっけ？」

シルク「おいふざけんなw」

頭をぺしっと叩かれる。

地味に痛かったので頭頂部をさすっていると、シルクがわざとらしく咳払いをした。

シルク「んあー、話逸れた。で？なんでこの数分でそこまで仲良くなったん？」

私から奪った自分のiPhoneをするりとバックポケットにしまいながら、シルクは質問を投げかけてくる。

「え？普通に優菜から、「同い年やのに敬語はおかしい思うねん」って」

するとシルクは、あいつもフレンドリーじゃねぇか、と一人ツッコミを入れて、パソコンを開きだした。

「で？自分から抱き付いてきて自分から質問しといて、編集始めるの？w」

シルク「今日の動画の編集がまだ終わってないの」

「やばくない？ちゃんと間に合わせてね」

シルク「お前と色々あったからする暇無かったんだよw誰のせいだと思ってんだぶわあーか！」

一言余計だあーほ。

そう呟き、私は隣の部屋で動画を撮り始めた。