宝物×宝物＝ part２

恐怖 ページ4

走って出てきたはいいものの、スマホの時計を見てもまだPM11:03。



あまり早く着いてもあれなので、少し暇を潰そうと道路脇の植え込みにに腰を下ろす。


夜も更けていたので、人通りは少なかった。



イヤホンを耳につけて持ち歌を聞いていると、とんとん、と肩を叩かれた。



優さんかと思って顔をあげた私は、驚いてスマホを落としてしまった。



？１「こいつ笑顔で顔上げたけどw」


？２「そんなに俺らのこと気に入ったのかぁ？w」


？３「ますますヤ る気になるなw」


？１「おい、一人でヤんなよ？w」


私に恐怖を覚えさせたのは、ガラの悪い男３人組。


イヤホンをしているので声は聞こえないが、この場がいかに危ないかは、よくわかっていた。



男１「話聞いてくれよっ」


恐怖で動けなくなっている私のイヤホンを、ぷっ、と取られる。



「だ、誰…」



男２「貴方の王子様でーす★」


男３「しかも３人。君世界一幸せじゃない？w」


男１「バカ、世界一は俺らだろ？w」


俺３「そうだったそうだったw」



どうやら今のところ、私がYouTuberであることは気付かれていないようだ。



―――いや、まずい。



逆にYouTuberだとバレていた方が、事務所に言いますよとかなんとか言えたかもしれない。



でも今は、私を一人の女として見ている。



頼るものが、ない。




男１「じゃ、クセになる事しに、俺らと一緒に行こっか！」



そう言って、男は私の腕を掴む。



「やだっ、離してっ…」



涙が次々と出てきて、声が思うように出ない。


と、その時。



？「お前ら、何やってんの？」

He helped me.→←未人からのコメント６〜本当にありがとうございます!!!!!!〜

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