誘いと警笛 ページ2
「なんでここにいるの!?」
優「あーw言うと思ったw俺も見に来てたんだよー」
「えっ嘘!」
話を聞くと、どうやら前ブロックの後ろくらいにいたらしい。
優「あ、そうだ、ちょっと話があってさ」
「うん、何?」
優「このあと暇?飲み行こっかなーって思ってたんだけど」
そう言って、ぐび、と飲み物を飲むフリをする優さん。
「え、いいの?」
優「良くなかったら誘わないってw」
「…じゃ、お言葉に甘えて。」
優「よし、じゃあ、●●に11:30でいい?」
「了解!」
優「じゃ」
優さんと別れた後、今日動画を撮るなら私は出られないと報告するために、楽屋へ戻ることにした。
楽屋のドアの前に立つと、シルクの楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
何やってるんだろ、と期待を抱いて扉を開けると、私は驚いた。
シルク「お、帰ってきた」
?「あ、お久しぶりです!」
シルクの隣にいたのは、何ヵ月か前にカラオケで会った優菜さんだった。
あのときとは違う可愛い私服で、白いワンピースにピンクのコートを羽織っており、ブーツは茶色。
いかにも女の子らしい服装に、何故か私はイライラしてしまった。
「…こんにちは。なんでここにいるんですか?」
優菜「あ、すいません…怒ってますよね。こんぺいさんのマネージャーさんにOKされたもので。」
しまった。
イライラが顔と口調に出てしまった。
幸い、他のメンバーはおらず、私は胸を撫で下ろすと同時に、ムリヤリ作り笑いを浮かべた。
「怒ってるだなんてそんな!すいません、疲れてるだけです。」
優菜「良かったぁ…」
とりあえず、信じてもらえたようだ。
シルク「で、どした?」
「あ、えーっと、さっき俳優の優さんに飲みに行かないかって誘われて。今日動画撮るなら私出れないってこと伝えに来た。」
シルク「あーおっけ、わかった」
「そ、それじゃっ」
シルク「え?もう行くの?」
「あー、うん。待ち合わせの時間ギリギリなんだ。じゃね!」
後ろで少し、呼び止める声が聞こえた気がしたけれど、私は構わず玄関へと向かった。
頭の中で、自分でも理由のわからない危険信号が鳴り響いていた。
―――これ以上優菜さんと一緒にいると、怒りが爆発してしまう
―――そうなれば、シルクやレイちゃんなど、関係のない人まで巻き込んでしまう。
逃げるように、ではなく、私は本当に逃げたのかもしれない。
未人からのコメント6〜本当にありがとうございます!!!!!!〜→←マネ&共演者
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未人 - かなやんさん» これからもよろしくお願いいたします! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - はい!初のコメントです!いえいえ!! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - かなやんさん» 初のコメントですね!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年3月29日 20時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - 更新たのしみにしてます!応援してます! (2017年3月29日 19時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - 凜ちゃん 【凜松チャンネル】さん» 泣かないで下さい〜!これからも応援してあげてくださいね! (2017年3月25日 10時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月4日 17時