宝物×宝物＝

初仕事 ページ26

シルク「あ、そうだ」


一通り遊び終わった後、シルクが私に声をかけた。


「んーなにー？」


シルク「お前に初仕事。」


初仕事？はて、何だろう？


シルク「編集頼んだ！」


編集かぁ…


でも、フィッシャーズのノリと私のノリはきっと違うからなぁ


ウオタミのみんなが違和感感じなければいいけど。


「違和感無いように頑張る！」


ンダホ「違和感？w」


…私の悪いクセだ。


自分の中で話まとめて喋った気になっちゃう所。


「えーっとね、私だけ、後からフィッシャーズに入ったから、まだノリみたいなのが掴めてないなーと思って。だから、もしかしたらウオタミのみんなから見たら、『なんか今日のフィッシャーズ雰囲気違う』って思われるかもなーって事。」


慌てて喋ったので、少し言葉が多くなってしまったが、シルクは理解してくれたようだ。


シルク「いや、大丈夫だろwてかむしろ雰囲気違っても新鮮でよくね？」


ンダホ「あー確かにねぇ」


マサイ「Aならできるでしょ、きっと」


３人の前向きな考えに、私は引き受けることを決めた。


「よし、私早速やってくる！」


シルク「おう！いってらー！」


私はマサイのカメラを借りて、早足で家へと戻った。




やる気が冷めないうちに、机の前に向かう。


「えーっと、まずは字幕を入れて…」


色合いや向き、大きさのバランスを考えながら、喧嘩中の自分達に字幕を付けていく。



「BGMは…」





こんな調子で編集を進めていき、気づけば３時間。


「わ、もうこんな時間経ったんだ」


いつもはこんなにかからなかったのだが、今回は初仕事のためか、気合いが入っていたらしい。


ちょうど終わったので、できたものをシルク達に見せに行くことにした。

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