【完結】【進撃の巨人】赤い血の花束【エレン】 (ページ8)

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６話【リヴァイ兵長】ページ8

こんなことをゴタゴタとしていたら
一体の巨人が倒れ
次々と倒れていた。

そして一瞬にして
巨人はうなじを削がれていた。

まさか……。

一体の巨人の上に
緑のコートをきた人が立っていた。

コートには自由の翼があった。

そいつが振り返るとそれは
小柄な黒髪のリヴァイ兵長だった。

鋭い目つきが
少しだけ恐怖を感じさせる。

「大丈夫か？エレン
こんなところにも巨人がいるとはな」

彼はブレードをしまい
巨人から降りた。

とそこへ調査兵団のメンバーが
やって来た。

アルミンとミカサと
ジャンとコニーとサシャだ。

そして奥には
黄色い髪のエルヴィン団長と
茶色い髪のハンジさんがいた。

どうやらハンジさんは
手と目を負傷しているようだ。

何かを考えている団長に
早速声をかける。

「だ、団長！？
生きていたんですか？
でも死んだはずじゃ……」

すると団長は俺の近くにやって来て
左手を俺の肩に乗せた。

「あの時は死ぬかと思った。
だがリヴァイと君のおかげで
獣を仕留め、倒すことができた。
感謝している」

そう言うと
団長はリヴァイの方に向かっていった。

「ねえ、エレン。
君はすごかったんだよ。
獣を仕留められてさ。
もう、ちょーーかっこよかったからね！！」

違う。
ハンジさんのいっていることは
間違っている。

俺はライナーが所有していた
鎧の巨人と戦っていた。

ライナーが俺に食いつき
倒しにかかったはず。

もしかしてこの世界では
もう１つの方が起きたのかもしれない。

そう
ライナーが俺ではなく
馬に食いついた方だ。

ウォール・マリア奪還は
どんな感じだったんだ？

この世界では。

気になったけれど
ハンジさんには聞けなかった。