■ハンバーグ ページ8
[sakata]
「今日のご飯なぁに?」
せっせと夕飯の支度をしてると、キッチンにさかたんが入ってきた。
隣に立って私の手元を覗き込むと、
「わかった!ハンバーグやんな?」
って目キラキラさせてる。
「そうだよ」
「やった!Aすき!」
ハンバーグ作るだけで好きって言われるなんて、子供みたい、とか思ってしまう。
口に出したら怒られるけど。
「んーまだー?」
「どう見ても今焼いてるでしょ」
え〜って言いながら隣からいなくなったさかたん。冷蔵庫でも見るのかなとか思っていると、後ろから腰に回される手。
「おなかすいた…」
彼特有のハスキーっぽい声で耳元で呟かれる。
「ちょ、くすぐったいって」
「もうAのこと食べちゃおうかなぁ」
ぱくっと耳を甘噛みされる。
「ん、ちょっと、火使ってるから危ないでしょ!」
半ば強引にさかたんを引き剥がして、ハンバーグを裏返した。
「顔真っ赤やん」
「誰のせいだと思ってるの!」
ふふん、と満足そうにしてるさかたん。
好みも性格も子供っぽいけれど、
たまーにオトナな彼に振り回される、そんな日常。
……
(ハンバーグめっちゃうまい!おかわり!)
(はいはい 笑)
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さく - すみませんゴキブリちゃんのお話が消えてます!また読みたいです!(´;ω;`) (2019年6月22日 0時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2019年5月6日 18時