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146-貴方目線- ページ34

プリンツェーザが、私を撃った。
でも、痛みは感じない。
ただ、撃たれた衝撃で倒れていることだけが分かる。
どこを撃たれたんだろう?
心臓?脇腹?それとも肺?

「っ……」

頭が床に強くぶつかり、一瞬視界が歪んだ。
その激痛が、一瞬遅れて脳に伝わる。
あ、私倒れたんだ。

「A!!」

誰かが、駆け寄って来た。
……琴?メガネかけてないけど琴だ。

「姉さん!!」

リーナ、かな。
馬鹿な子。逃げなかったなんて。

「Aちゃん!!」

エイミーちゃんも、こっちに来た。
よく見るとノエミ、レオナ、パトリック、ベイカー先生、イブ、リン……いや、ここにいる皆が私の所へ来る。

「あはっははっ!
あははははははははは!!
いい気味!!ざまぁ見ろ!!」

その様子を見たプリンツェーザは、狂ったように笑い出した。
私が死んだとでも思ったのかな?

すると、イブが物凄い血相で立ち上がった。

「……あんただけは……あんただけはぁぁぁ!!」

そう叫びながら、彼女は手に持っている缶詰めを開けようとした。
パンパンに膨れ上がった缶詰めには、こんな文字が書いてある。

『SURSTRÖMMING』

そう、イブが持っている物は、スウェーデンの世界一臭い食べ物として有名なシュールストレミング。
そしてそれを開けようとしたってことは、私がマジで死ぬかも知れないってこと。

「イブ、よせ!!今ここで開けるな!!」

フランソワが急いで彼女を抑えた。

「放せ!Aは、あの女にーー」

イブがそう叫んだ時だった。

ガンッ、という音がして、プリンツェーザが倒れた。

そして彼女の後ろには……

「拙者達も応戦に来たぜよ!!」

ガスマスクをかけている、侍っぽいのとごっついムキムキが仁王立ちしていた。

147-貴方目線-→←145-イブ目線-



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設定タグ:ヒドイン , ギャグ , 転ヒド   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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レイ@鱈領(プロフ) - 月夜の猫さん» コメントありがとうございます。一年以上も前の作品なのですが、そう言っていただけて幸いです。キャラを好きになってもらえてこちらも嬉しい限りです^ ^ (2016年4月7日 18時) (レス) id: 1adfee6976 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の猫(プロフ) - 面白かったです!ここまで読みごたえのある小説は初めてです!もう何回読み返したことか…。個人的にはモニカちゃんが好きです! (2016年4月7日 0時) (レス) id: 4e53d42ce4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ@北欧領(プロフ) - 彩椿さん» ありがとうございます!時間があれば語り合いましょう! (2015年7月3日 19時) (レス) id: 0eb7ce92ee (このIDを非表示/違反報告)
彩椿 - 凄い面白かったです!今度某お国擬人漫画について語り合いませんか? (2015年7月3日 19時) (レス) id: efaac7c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
レイ@北欧領(プロフ) - うどん教信者さん» ありがとうございます。改めて読み返すとミスが目立ち、恥ずかしい気持ちになりますが、完成度が高いと評価を頂き光栄です。上手な方の小説などを読んで修行した後、リメイクに挑戦します。コメントありがとうございました。 (2015年6月26日 21時) (レス) id: 0eb7ce92ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Reinohomupe/  
作成日時:2014年12月22日 13時

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