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115-貴方目線- ページ3

「私が貴方達を見逃した理由はーー」

全員が、覚悟を決めるかのように唾をゴクリと飲んだ。
一体この人は何を言うのだろう。
皆、期待と不安が高まってくる。
そして、オラフなんとか先生は口を開いた。

「ーー私が、そのスパイと呼ばれる者だからよ」

「……えぇっ?!」

3秒くらいの沈黙の後、皆が驚きの声をあげた。

「しー!あまり大声出さないで……!」

オラフなんとか先生は急いで、人差し指を口に当て、私達を落ち着かせようとした。

だが残念だ。
この状況で落ち着いていられる筈がない。

「スパイって……どっち側のですか?」

レイチェルが尋ねた。

「どっち側……
プリンツェーザ達を追い出すために派遣されたから、貴方達側、かしら?」

『貴方達側』その言葉を聞いた私達は目を輝かせた。
やっと、協力な助っ人が現れたのだから。

「マジですか……!」

「なんかかっけー!」

「すげぇ、ボ○ドガールがいるぞ!」

モニカ、パトリック、ジミーの順に言った。
特にジミーは『00○』の大ファンだから、今までの毒舌ツンデレキャラがどこかに吹き飛んでしまったぐらいにはしゃいでいる。

でも確かに、このオラフなんとか先生は○ンドガールとして映画に出てもおかしくないくらいの美人だ。
普通にヴォ○グのモデルとかやってそうだし。

「でも、よろしいのですか?初日から私達に正体を明かしてしまっても」

琴が不安そうに聞いた。

「あー、いいのよ!上からは許可が降りてるし!プリンツェーザ達にさえバレなければ大丈夫よ!」

そう言ってウィンクしたオラフなんとか先生。ふつくしい。

「何か、俺達が得られなかった情報は、知っているんですか?」

「私達が知っている情報はこちらの紙に載っております」

フランソワがそう聞くと、琴が急いで会議のプロトコルをオラフなんとか先生に渡した。
彼女はそれを読むと、少し驚いたような顔をした。

「あら、貴方達……
自分達が創られた世界に住んでいることに気がついてしまったのね」

116-エイミー目線-→←次回予告に対する第8学年とその他の反応



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設定タグ:ヒドイン , ギャグ , 転ヒド   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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レイ@鱈領(プロフ) - 月夜の猫さん» コメントありがとうございます。一年以上も前の作品なのですが、そう言っていただけて幸いです。キャラを好きになってもらえてこちらも嬉しい限りです^ ^ (2016年4月7日 18時) (レス) id: 1adfee6976 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の猫(プロフ) - 面白かったです!ここまで読みごたえのある小説は初めてです!もう何回読み返したことか…。個人的にはモニカちゃんが好きです! (2016年4月7日 0時) (レス) id: 4e53d42ce4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ@北欧領(プロフ) - 彩椿さん» ありがとうございます!時間があれば語り合いましょう! (2015年7月3日 19時) (レス) id: 0eb7ce92ee (このIDを非表示/違反報告)
彩椿 - 凄い面白かったです!今度某お国擬人漫画について語り合いませんか? (2015年7月3日 19時) (レス) id: efaac7c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
レイ@北欧領(プロフ) - うどん教信者さん» ありがとうございます。改めて読み返すとミスが目立ち、恥ずかしい気持ちになりますが、完成度が高いと評価を頂き光栄です。上手な方の小説などを読んで修行した後、リメイクに挑戦します。コメントありがとうございました。 (2015年6月26日 21時) (レス) id: 0eb7ce92ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Reinohomupe/  
作成日時:2014年12月22日 13時

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