68.LINE ページ19
｢昨日卓さんとなんかあった？｣
遥輝にそう聞かれ、今朝の事を思い出してしまった。
細身なのに意外とがっちりした腕。
寝顔も、寝ぼけた顔も、なんか可愛げがあったり。
ご飯が美味しいって言ってくれたのは普通に嬉しかったし。
って、何言ってんの、私。
｢A？｣
｢あ、ごめん、私昨日の記憶なくて…遥輝達にあったとこまでは覚えてるんだけど…どうやって帰ったとか覚えてなくて…でも、朝貴徳さんから聞いたから。迷惑かけてごめんね？｣
ごめん、遥輝。
なぜかホントのことが言えなかった。
｢……ゃ｣
｢え？｣
遥輝が暗い顔して何かぼそっと呟いたけど、それは全く聞こえなくて。
でもすぐにいつも通りの遥輝に戻って、
｢全然迷惑やないで！Aのべろんべろんになったとこ見れたしな！笑｣
｢も〜！あ、そうそう、昨日の商品のことで打ち合わせしたいから、都合いい時間教えて？｣
｢じゃぁ、LINE交換しよ｣
｢え、電話でいいじゃん笑｣
せっかく名刺渡したし、この前電話したから、何も新しく登録しなくても笑
｢LINEがえーの、電話繋がらんかもしれんし｣
一理ある。
｢じゃぁ、QR読み取って｣
｢はいはい｣
LINEはるきんぐと友達になりました
｢なに、はるきんぐって笑｣
｢かわええやろ？笑｣
イケメンの中にかわいさあり。
これはファンも知らない遥輝の一面だね。
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作者名：Chon． | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/ys123f79
作成日時：2018年12月1日 22時
