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「＿＿＿コナンくん、これ、Aさんから渡された本なんだけどね。なんか変なの」
「変？」
「背表紙が無くて、ページも無いの。入れ物みたい」
全部の本を出し切って、あまりの見つからなさに天井を仰いでいたその時。
Aの居なくなった館内で歩美から聞かされた内容に、あの本の在処を推理するための材料が揃った。
そうか、背表紙のない本……！
その推理を裏付けるように一向に減っていない向こう側の本を引っ張り出せば、それらは全て背表紙のない本だった。
つまり、そういうことだ。
この背表紙のない本を本と本の間に挟み、三列に並べることで、本を引っ張り出しても分からない仕組みにしていたのだ。
わざわざこんな物を外国で作らせたってことは、考えられる中身は、拳銃か……麻薬か。
「中は開けて見たのか？」
「ううん。Aさんが、危ないから開けちゃダメだって」
「……危ない？」
そういえばさっきも、歩美は「Aさんから渡された」と言っていた。
それだけなら、まだ変な本があったからなんとなく渡したとも考えられる。
だけど……【危ないから開けちゃダメ】なんて忠告、本来なら中身を知っている人間で無ければ言えないはずだ。
なぜだ。何故中身が危険な物だと分かった。
俺の推理が間違っているのかと本を開けてみるが、そこには推理通りのもの、麻薬が入っている。
……中身が高校生、かつ探偵の俺よりも、小学四年生の極々普通の女の子の方が、先に推理をしたってことか？
＿＿＿『いっつもお前ばっか活躍してるけどよ、松田だって推理すげーんだからな！』
昨日元太にそう言われた時は確かに、つい高校生だった時の癖でAに対し闘争心を燃やしてしまった。
推理だったら負けねぇぞ、と。
だがよく考えれば、所詮はガキの推理力なのだ。
警戒するほどでもない。…………そんな考えは、今日一日で覆されてしまった。
彼女は推理力も並外れていれば、周囲には松田刑事を始め、多くの警察官の知り合いが居る。
あの目暮警部の事を【ぞーさん】と呼ぶほどの間柄なんて、かなり親しいに違いない。
一体彼女は何者なんだ。
本当にただの小学四年生なのか？
探偵である俺よりも数段早いスピードで推理しておいて？
＿＿＿『あの、お手手だいじょーぶ？血が出てるよ？』
それともまさか。
……彼女は、俺が幼児化する前に、すでに薬を飲まされていた人間なのか？
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宮野冬姫(プロフ) - それから、158の絶好の場所というセリフが格好の場所になってます (2022年7月10日 21時) (
レス) @page12 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 150のパトカーのサイレンですが、ピーポーピーポーは救急車では？ (2022年7月10日 21時) (レス) @page4 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白いです‼️いつも楽しく読んでます。寒いですが頑張ってください‼️ (2021年12月10日 16時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 更新ありがとうございます。しかし本当に警察学校組は若いですよね…。 (2021年12月10日 2時) (レス) @page48 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
とーふ(プロフ) - 更新ありがとうございます！研二くんとじんぺーちゃん、警察学校組の皆と話している夢主ちゃん可愛い！記憶に残ってないのは悲しいですけどね…これからも更新頑張ってください！ (2021年12月9日 18時) (レス) @page48 id: a9336fcc7d (このIDを非表示/違反報告)
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