4．わたしの背後霊 研二くん【警察学校組】

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「＿＿＿え！雅美おねーさんとお昼一緒に食べれるの？！ほんと？！？」


《えぇ。ずっと会えてなかったから、そのお詫びに》


「じんぺーちゃん！！！私今日お外でご飯食べてくる！！！！」



「あぁ？！チャーハンどうすんだよ！」

「夜ご飯に食べる！！！！」








図書館での事件以来、コナンくんを含めた少年探偵団と度々事件を解決していたある日のこと。



ずっと電話でしかお話し出来ていなかった雅美お姉さんから突然電話がかかって来た。


内容は、時間が出来たから今日のお昼一緒に食べない？というもの。



もうお昼ご飯を作ってくれてたじんぺーちゃんには悪いけど、このまま断っちゃったら、次に会えるのはいつか分かんないもん。





だから暫くじんぺーちゃんと、


「チャーハンは冷めたらまずいだろうが！！」「まずくないもん！！！じんぺーちゃんが作ったご飯は冷めても美味しいもん！！！三つ星レストランに出せるもん！！！」「三つ星は流石に無理だ！！！てかそんな煽て文句どこ覚えてきやがった？！？ハギか？！？やっぱあいつの入れ知恵か？！？あの野郎ぶっ飛ばす！！！」『やめて俺の為に争わないで！！』「入れ知恵じゃなくてほんとだもん！！！研二くんは黙ってて！！！」『ぴえん』


なんて言い争ったけど、最後には「そんだけ大事な奴なら会ってこい！」と手早く私の鞄を持ってきて、送り出してくれて。




その間、雅美お姉さんは終始電話の向こうで笑ってて、家を出たところで「良いお父さんね」と言ってくれた。





さっきのはお父さんってより、お母さんな気がする。







《Aちゃん、下見て》


「下？」







マンションの廊下を歩いているときに雅美お姉さんにそう言われて、研二くんに支えられながら、手すりによじ登る。



するとそこには、私を見上げて手を振っている雅美お姉さんの姿。




私も大きく手を振り返すと、「今日は時間に余裕があるから、焦らずゆっくり来てね」と電話で言われたので、階段も焦らずゆっくり降りることにした。




図書館の事件の時はかけ降りてたもんね。


今思うと、こけなくてよかったぁ。







『それにしても、急に電話がかかってきたのはちょっと気になるよな』


「お仕事落ち着いただけじゃないの？」


『うーん。どうだろ。銀行員だったら、今までにも休みくらいあったはずだけど』






＿＿＿今までは向こうから電話が来ることも殆どなかったし。



私の隣を飛びながら首を捻る研二くんに、考えすぎだよと返す。


雅美お姉さん、いつも忙しそうだったもん。








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