FiELD 畑での1日［2］ (ページ39)

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082 レッツクッキング？ページ39

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トマトクンside

俺とようへいくんがのんびりと編集をしている間にテキパキと料理を作るAさん

いつものだらけた姿とギャップがすごくて、思わず俺たちはじっくりと見つめる

「いい奥さんになるんだろうなあ」

「あはは、ようへいくんも俺と同じこと思ってた」

「あ、やっぱり？」

「…Aさんに対するようへいくんの好きと、俺の好きって、どう違うんでしょうね」

最近悩んでいたことがぽろっと出てしまった

ようへいくんなら真剣に受け止めて考えてくれる、と俺の理性がそう言っている気がした

当の本人は少しびっくりしたように俺を見る

んん～～、と顎に手を当てて悩むその姿もイケメンで、かっこいいなあ、なんて呑気に思う

「幸せにしたいか、幸せになってほしいかじゃない？」

loveかlikeだよ～とか言われると思っていたから少しだけ驚く

頭をかいて恥ずかしそうに話し出すようへいくん

「俺は、幸せにしたいって思うよ。なんて、言ってみたり」

「…かっこよすぎますって、ファン増えますよ」

「ともたかは？likeなの？」

そう言われて、俺は頭をフル回転させるけど

彼女に対する感情がなんなのかいまいちわからない

らぶか、らいくか、幸せにしたいか、なってほしいか。

ぐるぐると悩む俺と、隣で見守るようへいくんの前に、山盛りの唐揚げが運ばれてきた

『ちょっと！？3人分作ってるんだから何か運んでいただけませんかね？！？』

そう言って俺たち2人に喝を入れた瞬間、Aさんの手に乗ったお皿から唐揚げが1個飛んできた

『あ"っ！！』

「ちょっ、ともたかっ…！」

宙を舞った唐揚げは、慌てて拾いに行った俺の口へナイスイン

柔らかい鶏肉に染み込んだタレと肉汁が口に広がる

…美味しい

「お～～、とっても美味しいです～！」

『ミラクル～！！ともたか超絶ナイス！！！』

「すごぉ！めっちゃ動画撮りたかった今の！！」

『アンラッキーガールの私の近くにラッキーボーイがいて良かった』

そう言って俺にハイタッチをする彼女の笑顔を見て、loveとかlikeとか、本当にどうでもよくなった。

俺、単純にこの人が、Aさんが好きなんだ。

その結論にたどり着いた俺は妙にスッキリして、皿の上の唐揚げをもう一つ食べた

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