好きか、嫌いか、 Y.T 【7】

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｢おつかれさまです｣


奈『おつかれさまですっ』



2人でグラスを持って近付くと
どーぞーって席を空けてくれた



藤『飲んでる？』


横『どの料理も美味しいよね』




藤ヶ谷さん、横尾さんの席に着くと
他のみんなも集まってきた



二『乾杯しよーよ！乾杯！』


千『いいね！』


宮『待ってぇー俺のお酒まだ来てない！』


北『よしっ乾杯すっか！』


宮『だから俺のお酒が〜』


玉『宮田うっさい』




9人のグラスがカチン、と合わさると
みんなの笑顔が一気に溢れ出す



あの歌のここがカッコよかった、とか
あのとき振り間違えてなかった？って
とにかく笑いの絶えない時間だった



｢ごめん、ちょっとお手洗い行くね｣


奈『はーい、行ってらっしゃい！』



暑くなった顔をパタパタ仰いで
案の定、鏡で見る顔は真っ赤だった


よし！みんなの所に早く戻ろっ
そう思ったのに宴会場に戻ると水野さんに呼ばれた




呼ばれたところに行くと
私よりもっと顔を赤くしたスポンサーのお偉いさんと
部下が何人か、そして水野さんがいた



『こっちこっち、ここ座んなよ』


お偉いさんと隣をポンポン、とされて
有無を言わさずそこに座らされる


『えーと、名前
唐沢さんだよね？
活躍は聞いてるよ〜
ほら、もっとこっち来てさ
一緒に飲もうよ』


思ったより近いその距離に少し引いちゃって
目が合った水野さんから
口パクで“ごめんね”って言われた








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