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『 あ、貴方は 誰ですか? 』

こう尋ねれば、

「 君は 私を 誰だと 思う? 」

こう返された。

な、何なんだこの人…

分からないから 聞いているのに 其れを 質問で 返されてしまった。

「 ハハハ、何ちゃって☆ 」

大男は そう言うと、自分の 頭を こつんと 小突いて、舌を ちろりと 出した。

きっと 此の 大男は 大人なのだろうが、此の 幼子が 行うような 仕草を やってのける。

其の 部分には 何だか 可笑しい様な 愛着が 湧く様な 物が 有るなぁ。

可愛らしい マスコットや 近所の 人懐っこい 少年などに 抱く 感情。

きっと 悪い人では 無いのだろう。

まあ、私の 勘だが。

私の 勘は 大体 当たらない事を 思い出したが、百発百中では 無いだろう。…そう 信じたい。

「 私の 名前は、ニコライ・ゴーゴリ!道化師さ!顔と 名前だけでも 覚えて 帰ってね! 」

あっ!此れは 漫才師だね!なんて 一人で 突っ込みながら 元気に 自己紹介された。

『 ご、ゴーゴリさん ですか… 』

「 うん!宜しくね!! 」

又も ゴーゴリさんは 私の 手を 掴み、上下に 激しく 振った。

本当に 此の 人の テンションに 付いて行けない。

そして、此の 人、めっちゃ 身長 高い。

然も 外人。

手足 長い。

ゴーゴリさんの 腕が 長いから 上に 振るわれる 度に 私が 若干 浮くのだ。

さっきから ずっと 物凄い 勢いで 振るう物だから、自分の 腕が 捥げないか 心配に なってくる。

『 あのっ…そろそろ 痛いです…! 』

「 そうですよ。抑 ぼくの Aさんに 触らないでください。 」

何と、気付けば ドストエフスキーさんが 私の 隣に 居た。

えっ、何時(いつ)の 間に。

「 おっと、ドス君!御免ね!じゃあ 私は 帰るとするかな!バイバイAちゃん! 」

『 ば、ばいばい…? 』

ばっと 私の 手を 離し、ゴーゴリさんは 私に 手を 振って、外套を 翻し、其の 場から 消えた。

えっ、消えた。

如何いう事?

あ、そういえば 道化師って 言ってたっけ。

此れも マジックなのだろうか、凄いなぁ。

そう ゴーゴリさんの マジックに 感心していると、

「 Aさん。 」

『 は、はいっ? 』

急に 名前を 呼ばれ、吃驚してしまった。

ぱっと 彼の 方へ 向くと、手を ぎゅっと 握られた。


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かふかねこ。 - うさまるさん» コメントありがとうございます。ちょっと大人っぽめを意識しているので嬉しいです!(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) (4月21日 9時) (レス) @page13 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - えっっっっっっっっっっっっろ(;゜∇゜) (4月19日 16時) (レス) @page13 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふかねこ。 | 作成日時:2024年2月24日 20時

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