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闇を 差す 電気の 光に 目が 覚めた。

んん… と 声を 漏らしながら 目元を 擦り、上半身を 起こした。

あれ、私の ベット こんなに ふかふかだったっけ…?

あれ、枕が 違う。

じゃあ、違う ベット?

『 此処、何処…? 』

目が覚めると 私は、大きく 豪華な ベットに 寝かされていたらしい。

きょろきょろ 部屋を 見渡してみると、ベットの他に テーブルや 椅子、クローゼットなどが 有った。

然も、()れも 細かい 彫刻や 刺繍が 施されていて、見るからに 高価そうな物 ばかり。

お金持ちの 家…?

何時(いつ)から こんな お金持ちさんに…?

頭の 中に 疑問が 湧いて 湧いて 止まらない。

ん?此の 部屋には 窓が 一つも 無い。

時計も無い。今、何時なんだろう。

可笑しな 部屋だ。

本当に 此処は 何処なの?

私は…確か、ドストエフスキーさんと_____

そうだ、ドストエフスキーさんは?

私 独り?

孤独と 恐怖、寂寥に 涙が 揺れる。

『 ぅ、ドストエフスキーさん…何処…? 』

そんな時 だった。

ガチャッ

バーン!

なんて 音と 共に

「 ハァーイ! !御機嫌よ〜う! 」

部屋の 扉から 陽気な 大男が 飛び出してきたのだ。

『 ひっ、だっだれ…? 』

突然の 驚きと 恐怖に 涙が 引っ込む。

「 君が Aちゃんだね!初めまして〜! 」

大男は 白と 黒の 変梃な 衣装を 身に纏い、大きな 白く、内側が 黒色の 外套を 羽織っていた。

髪は 長く、背中 辺りまでの 三つ編みに ふわふわした 赤色の 飾りを 付けている。

私の 咄嗟の 問いに 答える事 無く 大男は 私の 手を 掴み、無造作に ブンブンと 振り回し、無理矢理に 握手をした。

何で 私の 名前を 知ってるの?

本当に 貴方は 誰?

相手に 聞きたい事は 有るけれど、喉が 締まってしまったのか、声が 少しも 出ない。

「 おや?如何したんだい!私が怖いかい!? 」

急な 私への 問い掛けに 必死に 首を 縦に 振る。

「おやおや、其処まで 頷かれてしまうと 傷付いてしまうね! 」

そう彼が言うと、咄嗟に 謝罪の 言葉が 口から 飛び出た。

『 あ、ご、御免なさい… 』

「 ハハハーハ!別に善いさ! 」

大男は 先程の 台詞とは 真反対に、楽しそうに くるくる その場で 回った。

緊張が 少し 溶けてゆくと、私は 深呼吸をして 意を 決し 大男に 尋ねた。

『 あ、貴方は 誰ですか? 』


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かふかねこ。 - うさまるさん» コメントありがとうございます。ちょっと大人っぽめを意識しているので嬉しいです!(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) (4月21日 9時) (レス) @page13 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - えっっっっっっっっっっっっろ(;゜∇゜) (4月19日 16時) (レス) @page13 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かふかねこ。 | 作成日時:2024年2月24日 20時

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