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態度 から 見るに、相手は 私が 名乗らない 限り、名乗る 気は さらさら ない らしい。
『 …分かりました。Aです。
「 おや、本当に名乗るとは。」
相手の 態度に 折れて、私が 名乗れば、相手は 又 くすくす、と 笑い出した。
完全 に 私で 遊ばれている。
『 私が 名乗った のです から、貴方も 名乗る のが 礼儀 ではないのですか？ 』
相手に 言われた ように、私も 言い返した。
「 そうですね。 」
相手は あっさりと 認めた。其の 淡白さに 少し 豆鉄砲を 食らった ような 気分に なった。
すると、相手は 右手を お腹辺り に、左手を 腰の後ろ にして、浅く 会釈 をした。
其の 様子は まるで、何処かの国の 紳士 か、王子様 のようだ。
そんな 相手は、紳士や 王子様 とは 程遠い ような 胡散臭く、闇を 感じさせるように 笑み を 深め、目を 細めて 言った。
「 ぼくの 名前は フョードル・ドストエフスキー です。 」
ふむ。流石 外人さん。名前が 長いなぁ。あと 横文字 格好良い。
『 ドフトエススキーさん ですか。』
「 違いますね。…ですが、何処と無く 運命を 感じます。 」
慣れない 単語 覚える のは 苦手。人の名前 覚える のも 苦手。
『 なんか めちゃくちゃ 太そうな 名前ですね… 』
外人さん って たまに 変な 名前 の人 居るよね。
「 だから 違いますって。」
呆れた ように 言う 彼の表情は、何処か 優しいもの だった。
すると、彼は 急に 真剣な 顔つき になった。其の 変化ぶりに 戸惑って、私の 表情も 少し 固まる。
「 …さて、時に Aさん。
貴女、踏切に 飛び込もう として
触れられたくなかった 話題。
でも、絶対に 触れられる であろう と思っていた 話題。
『 えっと、その……はい…御免なさい… 』
威圧の ある瞳に 見つめられ、簡単に、認め謝った。
此の後の 言葉に、身構えた。
「 …はて、貴女が 謝る 必要は 有りますか？ 」
『 えっ？ 』
ぽかん、とした。
狐にでも 化かされた 気分だ。
『 …お、怒らないんですか？ 』
其の 納得の いかない 私の問いに、彼は 心底 理解 出来ない と言った 顔、口調で 答えた。
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かふかねこ。 - うさまるさん» コメントありがとうございます。ちょっと大人っぽめを意識しているので嬉しいです！(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) (4月21日 9時) (
レス) @page13 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - えっっっっっっっっっっっっろ(;゜∇゜) (4月19日 16時) (レス) @page13 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふかねこ。 | 作成日時：2024年2月24日 20時
