３ ページ4
.
立った まま 話す のも、何だか 申し訳無かった から、二人で ベンチに 腰掛けた。
相手は 露西亞人。恐らく 日本語は 通じない…かな。
大学 に 居た時、何と無く の 理由で 勉強した 露西亞語が こんな所 で役に立つ とは。
とは 言っても、うろ覚え。うろ覚え…というより、ほぼ “ 覚えていない ” に 等しい。
『 えぇっと…何だったかなぁ…
必死に 記憶を 辿って、出来る 限りの 露西亞語 を 捻り出す。
絶望的な までに 片言の 露西亞語 を 話す 自分 に 呆れる。
私が 露西亞語を 話せる 事に 少し 驚いた のか、アメジストの瞳を 少し 見開いた 後、又 美しい 微笑みに 戻った。
『 えっと、
うぅ…無理だぁ…御免なさい…如何しよう… 』
生憎、私の スマホは 充電切れ。今日に 限って しっかり 充電 しなかった 自分 を 恨む。
諦め切った 私に、相手は くすくす、笑い 始めた。
「 ふふ、くす、ふふふふ、 」
『 え？え？何？何ですか？何なんですか？ 』
いきなりで 戸惑う けれど、あまり にも 美しい 笑顔 だから、何だか、私の 口角も ほんのり 上がってしまう。
「 ふふ、ぼく、日本語 話せますよ。 」
『 え、え、そうだったんですか！？…うぅ…はずかしい… 』
一言、『 日本語話せますか？ 』と、聞いたら、あんな お粗末な 露西亞語 話さなくて 良かった のに…
「 ふふふ、何を 恥ずかしがる事が 有ります。とても 愛らしかった ですよ。 」
『 あいらしっ！？』
さらっと 言われた 事に、思わず 驚く。多分、今の 私は 真っ赤。
此の 露西亞人、意味 分かって 言ってるの？
『 じゃなくて！
あ、貴方は誰ですか…？ 』
初対面 だよね？
其の事を 思い出して、若干の 恐怖に 覆われる。
「 おやおや…自分から 名乗る のが 礼儀では？ 」
『 それはそうですけど…初対面の 露西亞人に 其の 常識は 効かないんですよ、！ 』
「 露西亞に 対する 偏見 ですか… 」
『 露西亜 でも
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かふかねこ。 - うさまるさん» コメントありがとうございます。ちょっと大人っぽめを意識しているので嬉しいです！(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) (4月21日 9時) (
レス) @page13 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - えっっっっっっっっっっっっろ(;゜∇゜) (4月19日 16時) (レス) @page13 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かふかねこ。 | 作成日時：2024年2月24日 20時
