検索窓
今日:11 hit、昨日:50 hit、合計:6,589 hit

11 ページ13

.

あ、スプーン、私の 分しか無い…

新しい スプーン 貰いたいけど、スプーンが 置かれてる 場所 分からないしなぁ。

『 申し訳ないんですけど、スプーン、取って 来て 貰っても善いでしょうか? 』

「 いえ、其の スプーンで 大丈夫ですよ? 」

『 えっ 』

流石に 其れは 恥ずかしいのでは?

いや、そういえば、私達は 接吻(キス)を した 仲じゃないか。

だからって、よし、同じ スプーン 使おっか とは ならないよね?

流石に 接吻(キス)を したとしても、同じ スプーンは 使うのか?え、常識?違うよね?

「 如何しました? 」

何で 此の 人は こんなに 冷静なの?

取り乱すどころか 此の 人 ずっと 笑顔を 絶やさないぞ。

なんか ドストエフスキーさん 楽しそうなんだけど。

あ、此の 人 確信犯だ。絶対 そうだ。絶対 気付いてるよね。

でも、ドストエフスキーさんの 事 見てると、接吻(キス)の 事 思い出しちゃう。

まだ 私が 掬っていない 所を 掬い、其の スプーンを ドストエフスキーさんに 渡そうとすると、

「 いえ、“ あーん ” して 頂けますか? 」

『 へっ? 』

此の 人は 又も 恥ずかしいことを さらりと 言ってのけた。

くそ、なんか ドストエフスキーさん めっちゃ 笑ってる。めっちゃ 笑ってるよ…

ドストエフスキーさんが 笑っている 事は 嬉しいが、私が 揶揄われているのは 一寸 悔しい。

いや、一寸 どころか 結構 悔しい。

ええい、もう 如何とでも 成ってしまえ。

私は 決意を 固め、震える 指と 止まってしまうのではないかと 思うほど 鳴る 心音に 知らん振りを して、スプーンを 見た。

よし、いけるぞ、私。

頑張れ、私。

自分を 鼓舞して、やっとの 思いで 口を 開いた。

『 あ、あーんです… 』

声は 徐々に 小さくなってしまったが、何とかして やり遂げた。

「 ふふ、本当に 愛おしい 人… 」

『 なっ! 』

ドストエフスキーさんは、そう 言うと、スプーンでは なく、私に 顔を 寄せ、唇に 接吻(キス)を 落とした。

『 …ココットを食べてくださいよ… 』

「 すみません、此方の 方が 美味しそうでしたので。 」

『 え、えっち… 』

「 おや、其の 言葉が ぼくを 煽るに 十分過ぎる 材料である 事を お忘れずに。 」

襲われたいなら 別ですが、と 色っぽい 熱を 孕んだ 瞳で 見つめられた。

.

作者から大切なこと。→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かふかねこ。 - うさまるさん» コメントありがとうございます。ちょっと大人っぽめを意識しているので嬉しいです!(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) (4月21日 9時) (レス) @page13 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - えっっっっっっっっっっっっろ(;゜∇゜) (4月19日 16時) (レス) @page13 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かふかねこ。 | 作成日時:2024年2月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。