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『 頂きます。 』
「 しっかりと 噛んで 食べてくださいよ。 」
ドストエフスキーさん、何だか お母さんみたい、なんて 思いながら 頷いた。
いざ 食べようと お皿の 上の 朝食を 見て、又 目を ぱちくりさせてしまった。
「 如何かしましたか？あ、嫌いな物や アレルギー 等が 有りましたか？ 」
『 いっいいえ！凄く 美味しそうで、吃驚してしまったのです…！ 』
あと、アレルギーとかは 無いです。と付け足す。
それに、寧ろ 私の 嫌いな物 どころか 好きな物だ。
可愛らしい ロゴの 書かれた 小さい ボウルに 入っている ココット。
シャキシャキの レタスと 甘酸っぱい トマトの サラダ。
ココットを スプーンで 掬い、ふーふー と 冷ますために 息を 吹きかけ、まだ 熱の 残る ココットを 頬張る。
『 お、おいひい… 』
何だ 此の 美味しさ。
カフェでも レストランでも 開ける 様な 美味しさだ。
「 其れは 良かったです。貴女の 好きそうな物を 作らせたのです。 」
『 凄い、お見通しですね…！ 』
此れも 美味しい、此れも 美味しい、と 食べている時、横からの 視線に 気付いた。
あれ、ドストエフスキーさん、ご飯 食べないのかな。
『 ドストエフスキーさんは、食べないんですか？ 』
「 はい。ぼくはあまり減っていませんので。 」
そっか…
ドストエフスキーさん、見るからに 平均 男性より 細いし、あまり 食べてなさそう。
此の ご飯、私が 食べる様な 日本の 食に 合わせてくれてて、口に 合わないのかな。
其れに何より、
『 美味しいから、ドストエフスキーさんと 食べたいのに… 』
思わず、口が 滑ってしまった。
ドストエフスキーさんの 方を 見ると、ぽかん としている。
き、気持ち 悪かったよね。
もう ご飯 食べてて お腹いっぱいかも 知れないのに。
迷惑だったかな。
其れに、よくよく 考えたら とても 恥ずかしい 事を 口走ってしたのでは、私。
『 えっと、その…さっきのは、無かった 事に、してください… 』
ドストエフスキーさん、あまり 食べてなさそうに 見えて なんて、目を 逸らし乍、しどろもどろに 言い訳をする。
「 いえ、一口、頂けますか？ 」
返ってきた 答えは、予想外の 物だった。
『 えっ、嬉しいんですけど、お腹いっぱいとかじゃないですか？無理してませんか？ 』
「 大丈夫です。其れ、貰えますか？ 」
『 あっ、勿論です！ 』
ドストエフスキーさんが 指差したのは、熱々の ココットだった。
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かふかねこ。 - うさまるさん» コメントありがとうございます。ちょっと大人っぽめを意識しているので嬉しいです！(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝) (4月21日 9時) (
レス) @page13 id: a44144ac65 (このIDを非表示/違反報告)
うさまる - えっっっっっっっっっっっっろ(;゜∇゜) (4月19日 16時) (レス) @page13 id: 4c17b50875 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふかねこ。 | 作成日時：2024年2月24日 20時
