【銀魂】君/お前のハートにじゃすとみーと！【沖田総悟】【神威】

食事に誘う奴はちゃんと選ぼう ページ31

「さて、じゃあ具材に何買ったか言っていこう」


茶の間に全員集合し、スーパー袋を持っている5人。


「私は普通に、豆腐、ネギ、白菜、鶏肉、しらたき、キノコ類買った」

「おぉ。いいですねィ」

「やったー！しらたきがある！」


そうやって、武蔵や琥珀と一緒にはしゃぐ鴉織。この家はしらたきが好きなのか？


「はい次、神楽ちゃん」

「うん！私は肉団子と……」


お、まともだ。


「セ〇ンスター！」

「入れる気か！？」


新八くんが素早く指摘する。


「入れるわけないアル」

「じゃあ材料のくだりで出すなよ」


2人のテンポのいい会話が炸裂する。さすが新八くん。


「あ、あと、シメにどうかなって思って買ったアルよ」


スッとスーパー袋から出したものは、


「焼きそば」

「焼き肉のシメじゃねーかッ」


出てきたアイテムに思わず反応してしまった私。もうなんかどっと疲れた。


「じゃあ次、十四郎さ……」

「ん？どうした？」


……十四郎さんが買ったのは、スーパー袋の大きさからして、あの時持っていたマヨネーズのみ……。


「銀さん、いきましょう」

「おい！？」


「おう。俺は……

特選松坂牛や〇との、松坂牛角切りステーキ！」


バッバーンと効果音がつきそうな程堂々とお肉を取り出した銀さん。


「いや……

なんてもん買ってくれてんだよ！！」


私は銀さんに今日一番のツッコミを入れる。


「100g×2パックで5500円！」

「赤字じゃねーかッ！500円どっから持ってきたんですか！」

「俺の財布に入ってた」


特選松坂牛や〇とって……そんなの大江戸ストアに売ってんのかよ……。大江戸ストア侮れん……！


「せめてステーキじゃなくて切り落とし買ってきてくださいよ……」


新八くんは苦労してるんだなぁ……。

私がそう嘆いていたら、総悟がトントン、と私の肩を叩いてきた。


「俺、切り落とし買いやしたぜィ。特選松坂牛や〇との松坂牛切り落とし250g、4980円」

「珍しく自分の金で買ってたな」


総悟の片手には、肉のパックが一つ。彼は、自分のお金で、このお肉を買ってくれたのだ。

そのときの私には、総悟が神に見えた。


「総悟……ありがとう……」

「おう？とりあえず涙拭きなせィ」


総悟にポンポンと頭を撫でられ、指で涙を拭われる。


さよなら……私の樋口一葉……。


私はもう一生、銀さんを食事に誘わないと誓ったのであった……。

眼には眼を歯には歯を→←どーでもいい話してくる奴に対してのリアクションが困る

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す