どーでもいい話してくる奴に対してのリアクションが困る ページ30
「というわけで、総悟と十四郎さんも加わることになりました」
「いえーい」
「ある人たちってコイツらかよ……」
大江戸ストアで買い物を済ませ、店の自動ドア前で合流した銀さんと神楽ちゃんに事情を説明した。
「というわけでってどーゆーわけ?お前さっきからそれ多くね?」
「私はAがいればいいアル!」
そう言ってニカッと笑顔を向ける神楽ちゃん。その姿が、少しだけ鴉織に似ていて、私は神楽ちゃんの頭を撫でる。
「よし、鴉織たち待たせちゃってるから、早く帰ろ」
みんながそれぞれ自分の買ったものが入ったスーパー袋をぶら下げ、「みそ汁4L飲むと死ぬ」とか「ネコには鎖骨が無い」とか、
そんな死ぬほどどうでもいい知識を話している銀さんと、それを羨望の眼差しで見つめる神楽ちゃんたちを後ろに、私は総悟と十四郎さんの間に挟まれて家へ向かう。
……隊服でこの2人に囲まれたら、捕まってるようにしか見えないんですが。
「ただいまー」
「「お邪魔しまーす」」
「邪魔すんなら帰れや」
「そーだそーだクソサドー」
「あんだと?テメーらが帰れ、テメーらが」
「そーだそーだチャイナー」
そんな4人を置いていき、茶の間へと足を進める。
既にテーブルには、人数分のお椀、割り箸などが置かれていた。
「あ、ねーちゃん!おかえりなさい」
「ただいま。土鍋見つかった?」
「うん。新八兄ちゃんが見つけてくれた」
サラッとそんなことを言うので、どっか汚いところあったかな、と不安になっていた。しかし、
「台所の棚しか見てないんで大丈夫ですよ」
なんて、私の心を読み取ったように新八くんが言うので、私は、そっか、とだけ言った。
「あ、そーだ。鍋パにね、総悟と十四郎さんが加わったよ」
「え?沖田さんと土方さんが?
まぁ、それはいいんですけど、銀さんたちは?」
後ろを振り向くと、そこには誰もいなかった。
「……まだやってんのか」
私はスーパー袋を床に置き、再び玄関に戻る。
「おーい、君たち」
玄関で未だ睨み合っていた彼らの視線を集めるために声をかける。
「早く来てくれる?」
私は一言そう言った。
「「……はい」」
何故か銀さんと十四郎さんが、真顔で汗をダラダラ流していた。
汗かくほど言い合ったのか?あの人たち。
まーいいや。早く鍋食べたい。
食事に誘う奴はちゃんと選ぼう→←同じツッコミなんていらねぇ!
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カクテル - 面白い (2017年8月28日 12時) (レス) id: 80b20f5b9c (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 神威、沖田の小説もっと見たい!! (2017年5月3日 12時) (レス) id: 19fee232b2 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 面白い! (2017年5月3日 12時) (レス) id: 19fee232b2 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - めっちゃ面白いです!じゃすとみーと!!ヒロインちゃん食レポ上手ですね(笑) (2017年4月27日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮姫百合桜 - 、、、神同然ですね!これからも頑張ってください (2017年4月26日 10時) (レス) id: 740b7f73f9 (このIDを非表示/違反報告)
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