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二度寝は危ない ページ22

「いい?A。この刀たちは諸刃の剣。貴女は、この刀たちと、人生を共にできる?」


目の前に飾られた、怪しい輝きを放つ、4本の刀。



「……綺麗だ」

「A?聞いているの?」




あの方も、この刀たちを使っていたんだ……。


そっと、刀に触れる。ゾワッと、全身に鳥肌が立った。刀が、生きているようだった。




「できる……共に、できるさ」




無銘 金重


大和国住国宗


和泉守藤原兼重



「この、刀は?」

「あぁ……それ」



今までの刀たちとは違い、異様な長さ。これほど長い刀は、見たことがなかった。



「その刀はね、今まで誰も使わなかった刀。でもね、その刀はとても強いの。最強とも謳われたわ。そんな刀を、どうして使わなかったと思う?」




「……使わなかったんじゃない、使えなかった。使えば逆に、刀が自分を操る」

「!」




唯一鞘に収められた刀。



「名前は?」




"____"




「へぇ。最強に相応しい、良い名前だ」



鞘を撫で、彼の名前を頭の中で復唱する。



「私が、外に出してあげる。そのときまで、待ってて」



4本の刀たちを見つめる。



「貴方たちは、今日から私の刀。そして私も、今日から貴方たちの刀。


共に、生きていこう」




____。




「……ん……んぁ?……」



うっすらと瞳を開ける。少し動くと、カチャ、と音がした。


刀だ。


「刀……そーえば、懐かしい夢を見ていたような……」


と言っても、夢は目覚めると忘れるタイプなので、何も思い出せない。

随分寝た気がして、体を起こすと


「……え?」


真っ暗だった。


「……何時」


壁にかけられている時計を見上げて、驚愕した。


「ッ……!?え……?


8時ぃ!?あっ、朝の可能性……」


その希望は、外の景色で打ち砕かれる。木々の間から、綺麗な月が顔を覗かせていて、空は群青色に染まっている。


「ほんとにマンガかよ……。あー寝過ぎちゃったー……」


そう言うと、私のお腹が返事をするようにぎゅるる、と音を立てた。


「あーお腹空いたよね。冷蔵庫なんかあったっけー?」


私は立ち上がって、台所に向かおうとした。


「……__」

「!」


何かの音が聞こえた気がして、バッと振り向く。だが、そこには気持ちよさそうに寝ている武蔵と刀だけ。


「……気のせいか」


そう言って、台所へと急いだ。



「ふむ……ねぎ、卵、冷凍鶏もも肉と冷凍うどん……


決めた、今日は煮込みうどんだ!」

人への頼み方は人それぞれ→←1度やる気を失くすと取り戻すのが大変



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カクテル - 面白い (2017年8月28日 12時) (レス) id: 80b20f5b9c (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 神威、沖田の小説もっと見たい!! (2017年5月3日 12時) (レス) id: 19fee232b2 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 面白い! (2017年5月3日 12時) (レス) id: 19fee232b2 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - めっちゃ面白いです!じゃすとみーと!!ヒロインちゃん食レポ上手ですね(笑) (2017年4月27日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮姫百合桜 - 、、、神同然ですね!これからも頑張ってください (2017年4月26日 10時) (レス) id: 740b7f73f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:辻本ロサンゼルス | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年4月25日 23時

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