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裏口は人によっては裏口では無い ページ13

「で?お前はあんなとこ潜り込んで何しようと思ってたんだ?あぁ?」


土方さんが居間でAに詰め寄る。眉が眉間に寄っている。あ、いつもそんな感じだからあんま変わんねぇわ。


「すみません。こっそり入ってしまったことはお詫び申し上げます。まさかあの真選組屯所だなんて思わなくて……」


あっさり深々と頭を下げるAに土方さんがえっ、という表情をした。


「いや、入口に『真選組屯所』って書いてあるだろうが」


そうだ。あれを見ずにあそこを通るなんてことは無いはずだ。ていうか、それに気づかないの、よぼよぼのじーちゃんばーちゃんぐらいだろう。

すると、Aから衝撃的な一言が告げられた。


「裏口っぽいとこから入ったのでわかりません」

「はあぁっ!?お前!裏口っぽいとこって何!多分それ裏口だから!」

「私にとっては裏口ではありませんでした」


キリッと凛々しい表情を見せるA。あぁ……綺麗だなァ……。

そう思いながらも、平常心を保ちながらAに話しかける。


「Aすまねェな。コイツちょっと頭が可笑しいんでィ」

「誰が可笑しいって?あ"?

ていうか、お前ら知り合いなのか」

「遅くないですか、その質問」


Aがすかさず土方さんに突っ込む。


「うっせぇよ!テメェのせいで色々吹っ飛んじまったんだよ!!」

「まぁ……可哀想な人……」

「1発殴ってやろうか……!」

「貴方が殴ったら私は貴方を斬ります」

「物騒!!」

「A中々見込みがあるなァ」

「なんのだ!」


〜10分後〜


「はぁっ。わーったから、もうこっそり入ってくんじゃねぇぞ」


土方さんが呆れたようにため息をつき、席を立ってその場を離れようとした、そのとき。


「じゃあ堂々と入ってきていいってわけですかィ。A、これからは入口から入ってきてくだせェ」


俺は勝手な自己判断でAを真選組に出入り自由にする。それを土方さんが見逃してくれるわけも無く……


「ちっげーよ!?なんでそーなんだよっ!?」

「出入り自由許可しろよぉー土方コノヤロォー」


そんな口論を俺と土方さんが始めて、交互に俺たちを見てくるA。その姿が、猫じゃらしをじっと見つめている猫の様で、愛らしかった。

と思ったのは秘密。

売られた喧嘩は買うのが礼儀ってもんでしょ!→←雨の日も御用改めである



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カクテル - 面白い (2017年8月28日 12時) (レス) id: 80b20f5b9c (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 神威、沖田の小説もっと見たい!! (2017年5月3日 12時) (レス) id: 19fee232b2 (このIDを非表示/違反報告)
むっちゃん - 面白い! (2017年5月3日 12時) (レス) id: 19fee232b2 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - めっちゃ面白いです!じゃすとみーと!!ヒロインちゃん食レポ上手ですね(笑) (2017年4月27日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮姫百合桜 - 、、、神同然ですね!これからも頑張ってください (2017年4月26日 10時) (レス) id: 740b7f73f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:辻本ロサンゼルス | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年4月25日 23時

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