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20話 ページ22

Noside



伊達「………なんにせよ、先ずは確認が先だな。」



気づけば周りは食事を終えて早々と戻っており
彼らを除いた人のいない広い空間はとても静かで
奥で洗い物をしている水の音がやけに響いていた。

そんな重くなってしまった空気を変えるように、
伊達がそう告げた。



松田「確かに、班長の言う通りだな。
俺やハギは今のあいつの顔は知ってるが…」



萩原「…幼馴染としての柚月ちゃんを知ってるのは
この場には降谷ちゃん達しかいないもんな。」



諸伏「そうだね…」



暗くうつむいた諸伏がひとつ頷いたのを見て、
降谷が声をかけた。



降谷「……なんにせよ、先ずは拳銃訓練だ。
そろそろ術科訓練棟に移動するぞ。遅れたら大変だ。」



伊達「たしかにそろそろだな。」



降谷は食べ終わった食器を持って椅子から
立ち上がると、それに釣られるように諸伏と伊達も
空のお盆を持って立ち上がった。



萩原「え、うわっ!」



松田「やべっ!」



改めて降谷の言葉に時計をみた2人は驚いた顔をして
慌てて食べ終わった食器類を片付け始める。

先に片した3人は、とうに食堂を出ており、
松田と萩原の"薄情者ぉ…"という悲痛な叫び声を
背中越しに聞きながら笑みがこぼれた。







……







萩原「づっがれだぁぁぁぁ…!」



諸伏「うわ、イケメンらしからぬ声」



食堂の一件のあと、遅刻ギリギリではあったが、
拳銃訓練に遅れることなく参加できた彼らは、
色々あったものの、ようやく本日の授業を終えて
特に理由もなく松田の部屋に集まって喋っていた。

一人部屋であるこの部屋も五人も入れば手狭で、
それに加え、ただでさえ難いのいい男性だからか
余計に手狭く見えてしまう。



松田「おい、萩、ここ俺の部屋な。
自分の部屋みてーにくつろいでんじゃねーよ」



さほど大きくないローテーブルの上で伸び広がる
萩原を松田が軽く小突いて起こす。

そんなとき、コンコンと扉を叩く音がした。



松田「萩、出ろよ」



萩原「え、ここお前の部屋じゃん」



"しょうがないなぁ"とぼやきながら扉に向かい
ドアノブを回して扉を開けた。



萩原「え、柚月ちゃんっ!?」



貴方「萩原?…待って部屋間違えた?」



扉の前にいたのは柚月だった。

風呂上がりなのか濡れて艷やかさが増した長い髪は
高めの位置でひとつにまとめられていて。

松田の名前が書かれている書類を抱えたまま、
萩原が出てきた事実に首を傾げていた。

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ぽこぽん(プロフ) - 命亜さん» ご指摘ありがとうございます。そうなんですよね。でも生憎とこの小説はご都合主義とオリジナルの産物なのでご容赦ください。 (2022年5月15日 8時) (レス) id: d7923ddccb (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - ゼロヒロは親居ませんよ? (2022年5月13日 10時) (レス) @page5 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» やったね!感想を送ってきてくれるの楽しみにしてます!((想像した悲しい結末にならないよう祈ってね!☆ (2020年6月6日 11時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - ぽこぽんさん» 了解です!泣きます!((( ちなみに、それで泣いたのは悲しい結末を想像してですw (2020年6月6日 10時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» はやっ!?でも、私のかいた小説で泣いてくれるなんて正直嬉しいです!変な感じしますけど笑。これからも、もっと泣かせにいくのでどんどん泣いて最後はハッピーエンドになってください!……ってそこは私の腕次第ですな。 (2020年6月6日 10時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽこぽん | 作成日時:2019年10月2日 15時

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