結婚しても彼女に嘘は通じません。【夢野幻太郎】

新しい命 百 ページ35

サクラ様のリクエストです！
生命の誕生って素晴らしいですよね...！

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「ハァッ、ハァッ....ッ！」

小生は走っていた。
ある一箇所を目指して、ひたすらに。

こんなこと、前にも一度あったような気がするが、今はそんなことを考えていられるほどの余裕はなかった。
強いていうならば、彼女のために走っているということだけが前と同じだった。

先ほど所持していた携帯にかかってきた1本の電話。

『詩乃ちゃんの容体が急変して...！！』

少し傷ついた膝やら腕やらが嫌なくらいに痛む。



こうなったのには、もう少し前から話すのは良いのだろう。
遡ること、約1日前から。





「本当に大丈夫何ですか...？やっぱり小生が側についていた方が...。」
「私は大丈夫ですから、幻太郎は安心して仕事をしていてください。」

そう言って軽く微笑む彼女。
するとその隣に立っている乱数と帝統も笑っていう。

「一日置きに僕か帝統が様子見てるからさっ。看護師さんもいるし大丈夫だよ！」
「そうそう！オメーは安心して、生まれてくる赤ん坊もためにも仕事してな！」

そう言ってくれる2人に甘え、仕方なく仕事へと向かった。

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