嫉妬、そしてーー。 Forth ページ34
部屋の中で頭に疑問符を浮かべながら立ち尽くす彼女。
そんな彼女にじりじりと躙り寄る。
「げ、幻太郎？」
彼女と後ろの壁の距離。
現在、０�僉�
ドンッ、という音ともに壁にぶつかる彼女。
「…さて、鈍感な詩乃に質問です。なぜ今小生は怒っているでしょう？」
「え…。髪、いっぱい触ったから、ですか？」
首をかしげて言う彼女に思わずため息がでる。
全くあなたって人は…
「どれだけ鈍感なんですか…。」
彼女の吐息が鼻にかかる。
今２人の距離、０�僉�
「…むぐっ…！？ん、んー！んー！」
一生懸命に抵抗しようとするものの、どうやら二酸化炭素の循環をしてしまっているようで、とろんとした目になっていく彼女。
彼女の綺麗な紫色の瞳が、少しだけ潤うのがわかる。
それを見てさらにイジワルがしたくなり、思わず舌を入れる。
一瞬瞳が揺らぐも、力の差で抵抗できずに素直に受け入れる彼女。
…可愛い。
流石に酸素が足りなくなったのか、とんとんと可愛らしく胸板をたたいてくる彼女。
軽く口を放してやると、細い銀色の糸が二人の口をつなぎ、ぷつりと切れる。
「…んはぁ、はぁ…。」
「急にしてしまったことは謝ります。でも、あなたも悪いんですよ。」
トロンとした顔で上目遣いにみてきた彼女に思わず言う。
すると、予想外の反応を彼女がしたのだった。
「…ふ、フフッ。」
笑ったのだ。
「…何かおかしなことでも？」
「…ふふふっ、いいえ。ただ、作戦大成功かな、と。」
そういってほほ笑む彼女。
作戦？なんのことだ？
すると彼女はその笑顔のままこういった。
「嫉妬させよう作戦、大成功。ですね。」
そういうと彼女は部屋から嬉しそうに出て行った。
…なんだ。
「そういうことですか…。」
あぁ、付き合っても彼女には、
騙されてばかりだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
【ヒプマイ】オートマタ・イストリア -24章- Division Rap Battle
彼の反応日記27【ヒプマイ】〜リクエストは停止中です〜
彼の反応日記22【ヒプマイ】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜月花(プロフ) - cocoaさん» 結婚式の話...そういえば書いてませんでしたね！笑 続編を作るので書かせていただきます！リクエストありがとうございます！ (2019年2月8日 5時) (
レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - Thistle*さん» リクエストありがとうございます！お子さんの2人目ですね！書かせていただきます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - 牧村カノンさん» リクエストありがとうございます！続編を作るので、ぜひ書かせていただきます！すごく可愛いネタをありがとうございます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - 理鶯&幻太郎LOVEさん» ご協力ありがとうございます！誘拐されたら。面白そうですね！ぜひ書かせていただきます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - 俺の愛は前野さんのためにあるさん» ご満足いただけたようで何よりです...！わかりました！続編の方にあげさせていただきます！リクエストありがとうございます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜月花 | 作成日時：2019年1月21日 17時
