ちょっと複雑なお年頃 黄 ページ29
時計の針が17:00少し前を指した頃。空も少しずつオレンジから藍色に変わり始めた頃。
少しずつ彩羽は不安になってきていた。
この間4時半に帰らず5時まで遊んでいた時は怒って公園まで迎えにきたのに。今日は来ない。
そんな彼女に追い打ちをかけるように彼女の友達が口を開いた。
「彩羽ちゃん、私そろそろ帰るね！17:00になったら帰って来なさいって言われてるから！」
「え...うん！分かった、またね！」
「また明日ね〜！」
縄跳び片手に帰っていく友達の後ろ姿を見て、彼女は急に嫌な不安に襲われた。
周りの遊具が嫌に怖い。急に動き出すかも。
近くの茂みが怖い。お化けが出てくるかも。
家が怖い。
もう、見捨てられたかも。
その時だった。
〜〜♩〜〜♬
「...ッ！？」
夕方5時を告げる音楽。
その音さえもが、ホラー映画のBGMのように聞こえてくる。
怖い、怖い怖い怖い
「ッ...！」
少女は走り出した。どこへともわからず。
ただ走って、走って。
5分も経った頃だろうかどこかしらの住宅街に出た。
そこには街灯もあり、まだ少しばかり明るかった。
しかしーー。
「ここ...どこ...？」
本当に“どこかしら”の住宅街だったのだった。
人気もない、物静かな道。冷たい木枯らしが彼女の体全身を吹き付ける。
知らぬ場所に出て、家にも帰れなくて、たった1人の少女。
こんな状況、まだ10になったばかりの少女に耐えられるだろうか。
「...どこぉ...。うぅっ...！」
否だった。彼女の目から大粒の水滴がポロポロと溢れ始め、頭の中で昼の出来事を思い出す。
『パパ、嫌い！』
あんなこと、言わなきゃよかった。そう思ったその時、彼女の耳にとある言葉が届いた。
「彩羽ッ！！！」
「…！！パパぁっ！」
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桜月花(プロフ) - cocoaさん» 結婚式の話...そういえば書いてませんでしたね！笑 続編を作るので書かせていただきます！リクエストありがとうございます！ (2019年2月8日 5時) (
レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - Thistle*さん» リクエストありがとうございます！お子さんの2人目ですね！書かせていただきます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - 牧村カノンさん» リクエストありがとうございます！続編を作るので、ぜひ書かせていただきます！すごく可愛いネタをありがとうございます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - 理鶯&幻太郎LOVEさん» ご協力ありがとうございます！誘拐されたら。面白そうですね！ぜひ書かせていただきます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - 俺の愛は前野さんのためにあるさん» ご満足いただけたようで何よりです...！わかりました！続編の方にあげさせていただきます！リクエストありがとうございます！ (2019年2月8日 5時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜月花 | 作成日時：2019年1月21日 17時
