戦闘訓練07 ページ31
しかし、驚いたのはこちらだけではなかったようだ。突然の轟音と振動に注意がそれたのか、天哉が一瞬、お茶子から目を離した。お茶子もそれに気づき、核に向かって走り出す。
「頑張れっ」
天哉がお茶子を捕まえようとするが、お茶子はその上を軽々と飛ぶ。どうやら彼女は、自分自身も浮かすことができるらしい。そのまま、核まで一気に距離を縮め、あと少しで手が届く━━━！
(もう少し…！)
しかし
「あーっ、惜しいっ！」
三奈が悔しそうに言う。ここは流石だった。天哉は目にも止まらぬスピードで核と共に移動。お茶子は勢いを殺せず、壁に激突してしまった。やはり、これといった攻撃手段を持たないお茶子よりも、機動力で勝る天哉に軍配が上がりそうだ。
(いや、それよりも……)
一方、出久と勝己は未だ睨み合い。勝己に至っては、今にもまた2発目を撃ちそうな様子でいる。
「先生止めた方がいいって！」
切島の言葉に、オールマイトが僅かに俯く。
「爆豪あいつ相当クレイジーだぜ、殺しちまうぜ！」
オールマイトは少し迷う素振りを見せ、そして、マイクを取った。
「爆豪少年、次それ撃ったら……強制終了で君らの負けとする！」
「なっ……」
その判断は、続行。
勝己が何事か叫んで、出久に飛びかかった。出久も反撃体制に入ろうとした。だが。
「！！」
勝己が爆発の勢いを利用して急激な方向転換。そのまま出久の背後へ、そして背中を爆破。
「目くらましを兼ねた爆破で軌道変更。そして即座にもう一回……考えるタイプには見えねえが、意外と繊細だな」
焦凍が冷静に分析する。頭に血がのぼっているようで、その実、細かい計算と的確な判断で勝己は出久を翻弄する。それも恐ろしいが、先程の攻撃といい、この爆破といい、彼は、本当に、
「容赦がない……」
右の大振りで出久を攻撃。そのまま腕を掴んで、爆破を使い回転。勢いをつけ、思い切りコンクリの床に叩きつける。誰がどう見ても一方的な暴力。
「オールマイト先生………もう、止めるべきです」
もう、見ていられない。
「語部少女、しかし……」
「これ以上はいずっくんが危ない」
「くっ……」
明らかに危険な状況。それでも止めないオールマイトに、Aは不信感にも近い違和感を抱く。
「止めたくない理由でも、あるんですか」
「！」
明らかに、動揺した。
オールマイトには思うところがあるのかもしれないが、それで出久が危険に晒されるのなら、判断は決まっているはずだ。
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SangriA(プロフ) - 鳩ぽっぽさん» はじめましてー。知ってますよ。今はたまにログインする程度ですが(´д⊂)キャラデザが好きです。 (2019年5月16日 22時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
鳩ぽっぽ - シノアリス知ってるんですか？！(落ち着け) (2019年5月16日 19時) (レス) id: b1d6b85d01 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - フユキさん» コメありがとうございます！シノアリスいいですよね(*°∀°)シノアリスは衣装がみんな可愛いので特に好きなグレーテルにしました(^-^) (2018年9月18日 15時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - おっふシノアリス知ってる人だ。グレーテルソーサラー居ないけど可愛いですよね。 (2018年9月18日 11時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - バエルさん» ご指摘ありがとうございます！わかってたんですがご都合主義でお隣にしました…。不自然ですみません。 (2018年9月17日 11時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2018年9月5日 3時
