紅茶の予兆01 ページ3
「もうほぼ完成だね！」
「最初ちょっと不安だったけど、芦戸さん教えんの上手いからなんか自信ついてきた！」
「三奈ちゃん、ほんとにダンスが好きなのね。ケロ」
月ももう空高く登った頃、1Aの面々は文化祭の練習終わりにロビーに集まっていた。Aも、お茶子と梅雨と共に、お風呂上がりの談笑を楽しんでいる。
「…文化祭、もうちょっとだね」
「エリちゃんもくるもんね。がんばらんと！！」
「そうね。目いっぱい楽しんで欲しいわ」
文化祭直前の独特の興奮が、ワクワクした感情をわき上がらせる。しかしそれと同時に、落ち着かなくてそわそわしてしまうのも事実だった。
と、そこに
「あ、いい匂い…」
ふわりと香る、紅茶の香り。
「百ちゃんがまた紅茶淹れてくれてるのね」
「うん、でもなんか…」
「ヤオモモちゃん！ なんか今日の紅茶すごいいい香りしない？」
「Aさんもわかりますの！？」
Aの言葉に、きらきらと目を輝かせる。
「お母様が送ってくださいましたの！ まぼろしの紅茶、ゴールドティップスインペリアル！」
「ご、ごぉ…？」
お茶子が頭に「？」を浮かべて混乱している。Aもよくわからなかった。わからなかったが、百が嬉しそうなのでよしとする。
「いつもありがとう！」
「いいえ！ 私も、皆様に召し上がっていただけたら嬉しいですもの」
そんな感じでワイワイやっている中、一人何故か離れたところにいる出久が目に入った。
「デクくん何しとるんやろ」
「なんか、調べてるみたい…？」
「緑谷ちゃん、調べものがあると周りが見えなくなっちゃうものね」
「デクくん！ ヤオモモちゃんの紅茶の飲まんの…」
「アイテムつきオールマイト…アイテムつきオールマイト…僕としたことがそんなレアマイトを知らないなんて不覚も不覚。グッズは？ 画像…ない…動画で残ってはいないか？」
「ヒッ」
「周り、見えてないわね」
(レアマイトってなんだろ)
瞬きひとつせずにスマホにかじりつく出久は、迫力がありすぎて怖い。何やら、動画を探しているようだが…
『
「紅茶の動画？」
「わっ！ あ、いや、間違ってタップしちゃって…」
画面の中では、紅茶がなみなみと…注がれすぎて、溢れてしまったカップを持つ男が映っている。
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SangriA(プロフ) - 轟沙季さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです(>ω<)更新がんばりますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年3月25日 23時) (
レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
轟沙季 - この作品は素晴らしいです！続きも読みたいです！図々しいですが更新よろしくお願いします！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: 558a8f9c64 (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - アトさん» コメありがとうございます！いつの間にかこんなに長く…でも楽しみにしてもらえてるのすごく嬉しいです。これからもがんばります！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
SangriA(プロフ) - りんさん» コメありがとうございます！いつも読んでもらえて嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: f00caaebcb (このIDを非表示/違反報告)
アト(プロフ) - こんなに続いてる神作初めて見ました…！！フェアリーテール楽しみにしてます！！！！ (2019年2月24日 23時) (レス) id: 405929ea37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SangriA | 作成日時：2019年1月26日 20時
