過去編3 ページ3
明光｢は？｣
最初は聞き取れなかった、聞き間違えだと思った。
明光｢もう一度言って？｣
菫｢Aを、殺して欲しいの...｣
明光｢は？冗談は嫌いだよ？と言うか限度があるよよね？｣
宇内｢ごめん、でも俺たちは本気なんだ｣
明光｢本気で？俺にそんなこと頼むの？来て損した、帰る。｣
そう言って帰ろうとした俺を菫さんは引き止めた
菫｢ごめんなさい、話が飛びすぎたわね...｣
俺は構わず帰ろうとした、自分達の娘、妹を殺そうとする奴に構うなんて聞きたくもなかった。
だけど菫さんの次の言葉で足を止めた。
菫｢あの子、ニンゲンじゃ無い部分があるみたいなの｣
明光｢...それはどう言うこと？｣
宇内｢Aちゃんは元は捨て子、あの森で拾った子なんだ。小さな箱にそれ以外何も無く、俺達は見捨てるなんて出来ず拾って育てた。｣
菫｢あの子との暮らしは最高だった、独り身で子供のいない私が母親としての喜びを感じれる、考えたこともなかったわ。...だけど、暫くしてあの子の異変に気がついた。｣
明光｢異変？｣
菫｢えぇ、あの子の周りには黒い影がモヤモヤと出ていたの。｣
明光｢モヤ？｣
宇内｢最初は気のせいだと思ってた。でも、日に日にそのモヤが大きくなって、はっきり見えてきた。｣
明光｢俺には見えないけど｣
菫｢職業病ってやつだよ、生まれつきとかだから見るのは諦めな｣
宇内｢今じゃ、くっきり見える、黒く大きくはっきりと...｣
明光｢んで、その黒いのは何なわけ？｣
菫｢私達は払い屋、妖怪退治の職業をしてるの｣
明光｢妖怪？そんなのお話の世界じゃ...｣
菫｢いえ、数は減った確かに減ったけど今もまだ居る...今でもその悪霊妖怪に絡まれて悩まされる人は沢山いる｣
宇内｢話がそれだけど、その妖怪退治の時にあれをよく見る。Aちゃんにあるアレは悪霊妖怪にあるものなの｣
明光｢妖怪と悪霊妖怪の違いは？...どういう事？｣
そのあと2人は説明してくれた。
悪霊妖怪も、昔はちゃんとした妖怪だった。
だけど人が悪い噂を流して、忌み嫌った。
元は温厚だった妖怪もそのせいで牙を向いた。
それが悪霊妖怪、悪霊妖怪には決まってあの黒いモヤが見える。
明光｢なんで、あの子に...｣
菫｢恐らくなんだけど、私と天満が今まで退治してきたどれか、いいえ恐らくその全員の怨念が具現化してあの子にとり憑いている...｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひーと - もっと、早く出会いたかった！知らない人って菫さん? (2020年5月27日 15時) (
レス) id: c8f6957e50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 最後の知らない人って菫さんですか？ (2020年4月3日 10時) (レス) id: 60e620e1d6 (このIDを非表示/違反報告)
ボーブ(プロフ) - 私もそういう時がありました。でも、私が最後に決めた決断はこれからの未来を考えてやめることにしました。いくら部活でもプロを目指していないのなら、将来を決める勉強を最優先したほうがいいです。あくまで自分で判断しないといけない。応援していきます。 (2020年3月20日 9時) (レス) id: 8749bf5c25 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます、多分自分はそんな好きじゃないくて、何でやってんだろって気持ちがよく分かります、正直に言って辞めようと思います、 (2020年3月19日 19時) (レス) id: 1aa23a7ddd (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 大変でしんどいことではありますが､あまりご無理のない範囲でご自分のﾍﾟｰｽで頑張ってください!応援しております(´∇｀)長々と失礼しました〜 (2020年3月19日 19時) (携帯から) (レス) id: 958a55a45d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シロ | 作成日時：2020年3月18日 20時
