明日からは悪い子チャン【稲荷崎】

別人 ページ33

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夕立？｢はい、これ落としたよ！｣


｢夕立ちゃんありがとう〜｣




夕立？｢侑さん、ここの問題教えてくれませんか？｣



侑｢すまん夕立さん、俺勉強出来ないんやこっちに聞いてくれ｣



【夕立奈々】天然で人を振り回す、そして我儘。
全然ちゃう、別人.......




夕立｢如月さんでしたよね？勉強でまだやってない所があるので.......？｣



あれ、おかしいなAで呼ばれてない。
いや、普通最初は苗字だよね。
何もおかしくないやん



『うん、教えるねここは.......』



夕立｢ありがとうございました。如月さん｣



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｢Aちゃん！勉強教えてぇぇぇぇ！！！｣






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今の誰？私はこんな人知らない.......
頭の裏に一瞬私の名前を呼ぶ声がした
Aちゃん。そう呼ばれたのが嬉しかった






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侑｢顔が険しいで｣




『うっさいねん、それよりも夕立さん可愛ええ子やな』




侑｢おん、しっかり者で周りを見てて、丁寧で。お前とは偉い違いやん｣





.......そう、【夕立奈々】はしっかり者で周りを見てて、丁寧でそんな人。
でもこれって本当に夕立奈々？？？








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【夕立奈々】はそんな人じゃない









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覚えてないのに、知らないのに
こんな人じゃない。そうやって頭が結論出す
【夕立奈々】はもっと別人.......
でも私はどうしてこんなに覚えてるの？








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｢××とAちゃんは親友だよね！｣





｢親友の言うことはゼッタイだよね!｣









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親友の言うことはゼッタイ。
そんな訳ない、そんなルール知らない
じゃあどうしてこの女の人は私の名前を呼ぶの？
どうして私の記憶の中にこの人がいるの？









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｢そうなんだぁ、ごめんね××、Aちゃんの我儘何一つ聞けなさそう.......｣









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｢××お空に行っちゃうみたい〜｣









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｢な×、Aちゃんの事大好きだ.......ょ｣








『なな？』








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【夕立奈々】は死んだ









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