なにも言わなくても 3

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あなたside







「A？起きたか？」







映画を見ていたはずなのに



気づいたら寝室にいた。







『あれ、、映画は？』






A途中で寝ちゃったよって。






『裕太運んできてくれたの？

　重くなかった？』





最近太ってきて、



ちょうど食欲なかったから


あまりご飯を食べないようにしていた


のを思い出した。







「重いってより、軽すぎたわ。

　
　ちゃんと食べてた？」









『うんもちろん、さっき言ったでしょ？』








「そうだけど・・・」





無駄に裕太に心配かけたくなくて



嘘をついていたけど



隠し通せてない気がする。






ほら、納得いかないって顔してる。








『本当だから、、ね？』








「そっか、Aが言うならね。」







もうばれてる気がしてならなかったけど


とりあえず納得してくれてよかった。









『私迷惑かけてない？？』







「全然、どうして？」








『夢でね、、、裕太に怒られてたの。』





今になって夢だと分かったけど、



その時は妙にリアルですごく怖かった。




これ以上迷惑かけないで、別れよって。




そこまでは裕太に言わないけど、



すごく悲しかったのを思い出した。








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