8DREAMS ページ8
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A「丈?今日このあとあいてる?
あいてたら振付の変更点と確認したい」
藤原「え、あ…ええよ」
なにわ男子ができてちょっと、いやかなり
避けられてる気がしてた。
俺があいつであいつが俺でも同じことしてるなって思えば咎めることも呼び止めることもできひんかった。
全体の振りの確認中、Aは大倉くんから
厳しい言葉もらって追いかけようかと思ったけど横山くんにとめられた。
横山「お前は今は集中しろ。
あいつは俺に任せとけ」
そう言われて頷くしかできなかった。
藤原「振り付けの確認とちゃうやろ?」
A「わかってるやん。」
藤原「何年一緒にいてると思うねん」
A「適わんわぁ。私さぁ丈になんて
声掛けていいかわからんくてさぁ、
何していいかもわからんくなってさ
怒られちゃった…ハハッ」
藤原「しんどかったなぁ。
俺もお前になんて声掛けていいかわからんし、
帰り道ほぼ一緒やのに三歩後ろ歩いてたしな」
A「気づかんくらい悩んでたわ」
藤原「何言っても偉そうになるし、
適切な言葉わからんし…うん…今も正直、
何言うていいかわからん」
A「私もわからん。もうさぁ、なんもいらんから背中押して?背中預けるのも終わりやし」
藤原「任せとけ」
俺に背を向けるA
きっと、いつか、俺のことなんか抜いて
大物になる日が来る。
並ぶより先にこされる。
こいつの方が何倍も苦しい思いしてきた。
大丈夫、俺の同期。さよなら俺の同期。
ひと思いにAの背中を叩いた。
A「丈、お前覚えとけよ」
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衣装「え?まって?
彼氏に叩かれてるとかある?
背中赤いねんけど」
A「そんなんじゃないです、
大丈夫です。」
いつか丈に仕返したろ。
背中真っ赤になってるぞ。
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作者名:キャロル | 作者ホームページ:https://twitter.com/dreamer_ca_
作成日時:2019年1月9日 14時