FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - (ページ37)

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第7話：私達の家（ 1 / 6 ）ページ37

「な、何事…？」
「これの原動力は多分、エレメント４の魔力だと思う。建物が止まったって事は魔力供給が止まった。つまりはエレメント４が全員が倒れたって事。……アクア、少しだけでも飛べる？煉獄砕波がちゃんと止まったか見て来て欲しいんだけど」
「ま、任せて！」

身体を起こしてくれたAにお礼を言っては、外套を渡してから、翼(エーラ)で建物の外へと出る。巨人魔導ロボが書いていた魔法陣は消えていた。

『妖精の尻尾の皆さん。我々はルーシィを捕獲しました。一つ目の目的は達成されたのです』
『ッ、きゃああああ！！』
「ルーシィ…！？」
『聞こえたでしょ？我々に残された目的は後一つ』

報告に戻ろうとした時、突然、響いて来たマスタージョゼの声。エレメント４が倒れたくらいで諦めてくれるような人達では無いけど…と思ったのも束の間、聞こえた悲鳴。それは隠れ家に居る筈のルーシィの声で。

『貴様等の皆殺しだ！クソガキ共！！』

( なんて、酷い人なんだろう…！ )

「A！巨人が書いてた魔法陣は消えてたけど…今度はルーシィが…！って早！！」

Aの元へと急いで戻れば既に駆け出そうとしていて、慌てて追い掛ける。何を頼りに走っているのかは分からないけど、確実に何処かへと向かって走っているようだった。

「がは…ッ！！」
「い、い、今の声…！！」
「 ── 少し離れてて」

どれくらい走ったかは分からないけど、見えたひとつの扉。その中から聞こえて来たルーシィの苦しそうな声と、何かがぶつかるような音。

彼女が痛め付けられているのは見ずとも分かる。扉の前に手を翳して、低い声を出したA。ちらりと見た顔は、アリアの時よりも怖い顔をしていた。

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「手応えがねーなァ」

殴られたお腹を押さえて咳き込んで来ていた時、派手に響いた爆発音。其処から飛び出して来た人影。( ナツ…？違う、この人は… ) そしてその人はゆっくりとあたしの前へと降り立った。

「……ぁ、」

あたしを守るように立つ、その人の背には純白の美しい翼。彼女を中心に巻き起こる風によって靡く、薄紫色の髪。その後ろ姿は天使 ── 否、〝女神〟と呼ぶに相応しい姿で。

「 ── ギルドを壊しただけじゃ飽き足らず…レビィ、ジェット、ドロイ。更にはルーシィまで。人を痛め付ける事が、そんなに楽しい？」

静かな怒りを含んだ低い声に、徐々に上がる魔力。その凄まじさはあたしだけじゃなくてファントムの面々も肌で感じているようで、中には気迫に負けて座り込んでいる人も見えた。

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