1 ページ1
「ほんっとウザい！私が死ぬって本気で言っても冗談だと思われるんだよ！？ひどいと思わない！？」
昼下がり、とある少女の家。
「はは…でも、君のこと心配してるんじゃないの？」
二人の男女が、菓子を食べながら(女が一方的に)愚痴を言っていた。
「実際に言われたりしてないから言えるんだよー…あの表情は絶対に冗談だと思われてる、ルルそういうのには敏感なんだから！」
女の名はルル。
とある大使の恋人だ。
「まぁでも、君に死んでほしくないのはわかるかな…彼氏だし、なるべくこの世界で生きていたい」
「えっ…フリスク、心中してくれないの…？」
数年前にとある人たちを開放し、その人物らと人間との仲を取り持つ親善大使となった、それなりに偉い人物である。
とはいえ彼も17歳の少年。彼女くらい居てもおかしくはない。
…ちなみに。
「もちろん、ルルがいざ本当に死ぬってなった時はそうするさ。でも、今はサンズ達に止められてるし、なにより…君ともっと仲良くなってみたい」
「フリスク…」
彼は割と愛が重く、好きになった相手には死んでも寄り添うという思考の持ち主でもある。
「…じゃあ、結婚するまでは生きてようかな」
「僕は老後まで添い遂げたいけど…若いまま死ぬルルでもいいかな」
傍から見れば完全にヤンデレとメンヘラの会話だが、別の話題ではそんなに話が普通とズレる訳でもない。
男友達の話題を出せばその友達が殺されるわけでも、食事にヤバいものが入ったりもしない。
ただ、なんとなく思考がズレているだけで。
「んー…じゃあ、気分転換にカフェでも行く？」
「そうしよっか。キャラとアズリエルも誘う？」
「あ、それいいね！最近二人に会えてなかったし」
キャラはフリスクからソウルの半分を譲り受け、アルフィーに(ドールではあるが)肉体を作ってもらい、一応生活はしている。
表向きはフリスクの補佐ということになっているが、別にそんな固い関係ではなく、寧ろかなり緩く、親友のような関係である。
意外とちゃんとしており、会議などでも割と発言する方である。
アズリエルはというと、皆のソウルを返したあと、再び花に戻ったのをフリスクが保護した形だ。
ルルのおかげで感情を取り戻し、こちらもアルフィーに肉体を作ってもらったらしい。
アルフィーによると等身大フィギュアを作る感覚だったそうな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
diamond(プロフ) - あおさん» え、嬉しいです。駄々っ子でもいいですか？(冗談ですすみません) (2月12日 15時) (
レス) @page2 id: 94e9b3251f (このIDを非表示/違反報告)
あお - え、好きです。付き合えください。(冗談です、でもそのぐらい貴方が魅力的だったということです。) (2月11日 9時) (レス) @page2 id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
