【オリジナルBL】生徒会長観察日記。

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その後、半ば強引に寝室へと行かされてしまった。

なみちゃんの気持ちはとてもありがたいのだが、春さんが今ここにいるとなると話は違くなってくる。


…しかもなみちゃんは俺のことを好いていると見た。


寝室にいる春さんの姿を見て、あらぬ誤解をし修羅場にならないといいが…。


小さくため息をつき、今だ寝ぼけ眼な春さんに触れる。

酷い低血圧のようだが、起きてもらわねば料理を持ってきてくれるであろう彼と鉢合わせだ。


それは絶対に避けたい。



俺の作戦はこうだ。

まず料理を作り終える丁度いいタイミングで部屋を出る。

そして寝室になみちゃんを入らせない。

となれば、すぐに帰ると行っていた彼のことだ。

その言葉通りさっさと帰るのだろう。


まぁどちらにせよ春さんに状況を説明し待機して貰わなければならないため起きてほしい。

そうせねばこの作戦は成り立たない。


こうも隠す必要はないと思われるかもしれないが、隠さなければなみちゃんの性格から拗れに拗れまくるに決まっている。

そうなると俺との友情は全てパーだ。



なみちゃんは俺が春さんのことが好きなのを知っている。

だがなみちゃんは俺のことが好きだった。


そんなことも知らずに今まで恋愛相談をしていただなんて、酷いことをしたと思っている。

馬鹿だ俺。


ごめんなみちゃん。でもやっぱり春さんが好きだから。

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