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O 7 ページ7
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お互いカーテンの上から手を合わせて
握手の代わりにご挨拶 。
これが俺たちの決まりになっていた 。
相変わらず宏光の病室への行き方は分からないし
俺の病室への帰り方もイマイチ分からない
ままだった 。
そんな時は強く願う事にしていた 。
宏光に会いたい …
早く病室に帰りたい …
って 。
そうするとなぜが病室が現れる 。
… 不思議でしょ ？
まぁ そんな事はともかく 、
話は飛ぶけど今日は俺の退院日 。
未だ宏光は会えぬまま 。
「 藤ヶ谷さん 、おめでとう 」
看護師さんや俺を見てくれていた医師が
祝ってくれるけど 、
何か物足りないのは気のせいなのかな …
16歳になった俺だけど 、
イマイチまだ大人になりきれてなくて
所々ガキだから
その物足りなさの理由なんて分からない 。
だから何かモヤモヤする気持ちを抱えながら
俺は病室をあとにした 。
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作者名：涙苺飴 | 作成日時：2015年4月7日 1時
